古田島先生

いきなりネイティブのような
「話し上手」を目指すよりまず
「聞き上手」になることを目指します。
その理由は、私自身の
悔しい体験に基づいています。

会話が全然できなかったとき、
ネイティブの言っていることが
聞き取れなかったのはもちろんのこと、
聞き取れても”Yes, yes.” とか
“Good,good” とか、
限られた言葉しか出てこなくて
ロボットのようにしかふるまえず
気持ちを表現できない、
返せない辛さが大きかったんです。

さらに、その後も沈黙が続き、
結局、会話は不完全燃焼で終わってしまいました。

だから、まずネイティブのように
ペラペラと話せること目指すより先に、
聞き上手を目指すほうが会話の近道ではと思い
「聞き上手」になるための
「あいづち」をマスターすることからはじめています。

次に目指すのが「質問上手」です。
相手の言ったことに対して、
興味を持って質問していくと、
会話が自然と続くようになります。

最後に、「お別れ上手」。
実はテキストなどには、出逢った時の挨拶はのっていても、
お別れするときの挨拶ってあまりのっていません。
でも、会話の最後に一言
「Nice talking with you.」
「Have a nice day!」といえるだけで
相手も笑顔になりますし、会話ができた、という達成感につながります。

はい、次に自分の感情と意見を
表現できるような練習をします。
具体的には、まずは喜怒哀楽、
様々な感情表現とその理由を伝えられるようにします。
感情表現は意外と大事で、
旅先で旅行の感想を聞かれたり、
ホテルでクレームを言ったり、と
旅行でもよく使います。
感情表現ができるようになったら、
今度は、自分の意見を伝える練習です。
これができるようになると、聞くだけではなく伝える側からも
コミュニケーションを楽しめるようになります。

レッスンの中で、1語でも2語でも、
生徒様の引き出しの中に、
自信をもって言える表現やボキャブラリーを増やしていただき、
言えることを徐々に多くしていきます。

お仕事で外国の方との電話をとらなければいけないけれど、
それが怖くて苦痛で仕方ない、とおっしゃってレッスンをスタートされた
生徒様がいらっしゃいます。
そこで、電話のさまざまなケースを想定したスクリプトを何度も練習しました。
どんなパターンがきても対応できるように練習をしたら、
徐々に自信を持って電話の対応ができるようになり、
今では、電話対応のみではなく、海外の方との電話会議にも参加されているそうです。

はい。やはり英会話は長く続けていくと「伸び悩みの壁」にぶつかることもあります。
生徒様からは「また壁にぶつかりました」とご相談を受けることもありますが、
私自身も会話はとても苦労しましたので、そのお気持ちはとてもよくわかります。
苦しい時期もあると思いますが、「続けていれば必ず成果は出ます。
ダイエットのリバウンド期間のようなものだと思ってみましょう。」と励ましながら
一緒に頑張ってきましたら、やはり、壁を乗り越え上達されています。
伸び悩みを感じる生徒様がいらっしゃったら、時々、一番最初のころにやっていた
プリントをお見せしながら、「昔はここからスタートしていたんですね、
今はもっともっと先にいらっしゃいますよね」とご自身の伸びを感じていただくことで
必ず前に進まれているという自信を持っていただくこともあります。

楽しく、リラックスして
ご自身の身近なことを
自分の言葉で伝えられるような
レッスンをしたいと思います。
英語ができるようになると世界がグッと広がります。
毎日ちょっとずつでいいんです。
「文法は今日は嫌だな～」と思ったら
洋楽を1曲聴く、など、
ご自身が楽しく続けられる方法で
少しずつ英語を続けていきましょう。