ある日、今までに遅刻をしたことのない生徒さんが珍しく遅刻。
と、いってもほんの5分ほどだったのでそんなに気にすることはないのですが、ご本人は至って恐縮。
I’m sorry, I’m late.
(遅刻してごめんなさい。)
I mistaken the train.
ん、なるほど、間違った電車に乗った、ということでしょうか?
そこで、私は言いたいことの確認をするときに便利な Do you mean…….?の表現を使って確認をしました。
さて、私はなんと言ったでしょうか?
Do you mean ______________________?
この下線部分に入る表現を考えてみてください。
正解は………you caught the wrong train
でした。
間違った○○○ と言いたいときはwrong を使う
mistake と wrongの違いポイント
mistakeは名詞として使うのでby mistake, make a mistakeといったフレーズで使う。
間違った○○○という風に名詞のすぐ前に置きたいときは形容詞であるwrongを使う。
“間違う”はmake a mistake なので、間違った○○○というふうに名詞を修飾する時もmistakeを使うような気がしてしまうのですが、実際はwrongを使います。
「間違って~してしまった」と言いたいときは、「~ by mistake.」と言います。
下記の例を見て、違いを確認してみましょう。
「間違いをしました」ということが文章のメーンなら、「I made a mistake.」です。
mistake と wrongの使い方例文
This morning, I made a mistake. (今朝、私は間違いをしました。)
I usually take a train for Yokohama but today, I got on a train for Chigasaki by mistake.
(私はたいてい横浜行きの電車に乗るのだけれども、今日は間違えて茅ヶ崎行きに乗ってしまいました。)
I caught the wrong train. (間違った電車に乗ったのです。)
“mistake”を安易に“間違った”という意味で使うとそれこそ“間違って”しまうんですね。
それでは、練習問題をやってみましょう。
mistake と wrongの使い方の練習問題
ここでは、by mistake (間違って~をしてしまった。)とwrong(間違った~を選んでしまった)の使い分けの復習です。
by mistakeかwrongのどちらかを選んで、下線の部分を英語にしてみましょう。
(1) 京都行きの切符を買いたかったのに大阪行きの切符を買ってしまった。間違った切符を買ってしまった。
(2) 右折しなければならなかったのに、間違って左折してしまった。
(3) 10ページが宿題だったのに12ページをやってしまった。間違ったページを勉強してしまった。
(4) 103号室に行かなければならなかったのに102号室に行ってしまった。間違った部屋に行ってしまった。
(5) 塩を入れなければならないのに間違って砂糖を味噌汁に入れてしまった。
(6) 22日に来るはずなのに23日に友達が来た。彼は間違った日に来た。
(7) Pullと書いてあったのに間違ってドアを押してしまった。
(8) インターネットで買い物をしていた時、間違ったボックスをクリックしてしまった。
解答例
(1) I bought a wrong ticket.
(2) I took a left turn by mistake.
(3) I studied the wrong page.
(4) I went to the wrong room.
(5) I put sugar in the miso soup by mistake.
(6) He came on the wrong date.
(7) I pushed the door by mistake.
8. I clicked the wrong box.