目次
英語には「品詞転換」といって形を変えずに複数の品詞の役割をもつ単語が多数存在します。
生徒さんより「これは、動詞なのか?名詞なのか?」という質問がありました。
==========================
質問1.I’ll send a fax to you. この「fax」って名詞ですよね?
I’ll fax it to you. という表現をみたのですが・・・。動詞でも使われるのですか?
質問2.snowboardって名詞ですよね?
「スノボしたことない」はI’ve never snowboarded.と動詞のように使ってもいいのですか?
==========================
英語には「access」「try」「call」など、名詞と動詞の2役をこなす単語がたくさんあります。
「yellow」の様に「黄色い」「黄色」「黄ばむ」と、形容詞、名詞、動詞の3つ以上の働きをもつ単語も多くあります
。
<例文>
I can’t access to your website. そちらのサイトに接続ができません。
→accessを動詞として使用。
I can’t get internet access here. ここではインターネットに接続ができません。
→accessを名詞として使用。
先ほど、生徒様からいただいた質問のfaxやsnowboardの様に、本来名詞に限定されたはずだった単語が次々と動詞とし
て機能するようになってきています。
死語があるように、時代とともに、新しい言葉が次々生まれます。
その過程で、名詞を動詞として使う現象が目立っているようです。
こういった「Verbing現象」はインターネット・テクノロジー関連用語で多くみられます。
いくつか身近な単語からみてみましょう。
インターネットを使う人ならご存知のgoogle、実はこの単語も動詞として使われています。
日本語でも「ググる」なんて言葉がありますね。
「昨日あの英会話スクールを検索した」と言いたいとき、
「検索ってなんていうんだろう・・・」と固まってしまったら、知っている名詞を活用しましょう!
I googled that English school yesterday. と、なんともシンプルな文章になりました。
■blog
様々に情報を発信できるブログ。この単語もよく動詞として使われています。
<例>
A: Anthony, What are you doing? You’ve been staring at your phone screen!
アンソニー、何してるの?携帯ばかりみてる!
B: I’m blogging!
ブログ書いてるんだよ!
■skype
スカイプがあれば、どんなに離れている人でも無料でコミュニケーションがとれます。
外国語習得には本当に良い時代です。
<例>(メールにて)
A: Susan, How are you? Can we skype this weekend?
スーザン、元気?今週末スカイプで話さない?
B: Hi, Yuki. I’m busy on Saturday. I’ll skype you on Sunday morning.
ゆき、土曜は忙しいの。日曜の朝スカイプするよ。
逆に動詞を名詞にしてしまう事もできるのが英語のおもしろいところです。
<例>
He used to run in this area. → He used to go for a run in this area.
「彼はこのあたりをよく走っていた」
Try it. → Give it a try.
「試してみて」
<まとめ>
単語の形を変えずに、動詞や名詞、そして形容詞まで役割を持たすことのできる言語は珍しく、英語の特徴のひとつと
言えます。
スペルの変化がないので、語順や前後をみて品詞を判断することになります。
英語は語順が命!というのもうなずけます。
最後に以下の文章の、数字がふってある表現部分の名詞を動詞に変換してみましょう。。
“Hello, Ryan.
Thank you for (1) sending me an e-mail.
I was going to (2) call you on skype yesterday, but I was too busy to do so.
I’ll (3)give you a call sometime this weekend.”
答え:(1)e-mailing me (2) skype you (3)call you