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日本語は2つ以上の名詞を複数形にするという面倒な作業は特にありませんが、
英語はsやesを付けて複数形にする、という作業があります。
「彼女たちは中学生です。」は
They are junior high school students.
のようにstudentsと最後にsが付きます。
「私はリンゴが好きです。」は
I like apples.
のようにapplesとやはりsが付きます。
では、次の文はどうでしょうか。
「私はワインが好きです。」
I like wine.
これには、sを付けることができません。
これは『不可算名詞』と言って数えられない名詞なのです。
どのような物が『不可算名詞』なのでしょうか。
大きく分けて4つあります。
「物質名詞」「抽象名詞」「集合名詞」「固有名詞」です。
「物質名詞」は一定の形を持たない物です。
water(水)やjuice(ジュース)、
air(空気)など液体や気体、
bread(パン)やbutter(バター)、
paper(紙)など切り方次第で大きさが変わる物などです。
「抽象名詞」は人の頭の中で作り出される抽象的な概念です。
love(愛)、work(作業)、
happiness(幸福)、weather(天気)、
information(情報)……まだまだあります。
「集合名詞」は一つ一つではなく全体を表す名詞です。
baggage(荷物)、cash(現金)、
food(食べ物)、people(人々)……などです。
「固有名詞」は物や人の名前です。
Tom(人名・トム)、Tokyo(地名・東京)……など。
さて、ここでクイズです。
次の物は複数形にするでしょうか?
police(警察)、furniture(家具)
これらも、集合名詞で数えられません。
最初から複数形になっている物もあります。
economics(経済学)、mathematics(数学)、physics(物理学)など学問を表す単語です。
これらは、複数形ですが単数扱いです。
「数学は私の大好きな科目です」
Mathematics is my favorite subject.
で、areではなくてisで表します。
ただし、ペアで1つの物を表す物は複数形にします。
gloves(手袋)、glasses(めがね)、
shoes(靴)、pants(ズボン)などです。
「この手袋は私のです」は、
These gloves are mine. となります。
複数形にすると特別な意味になる物もあります。
arm(腕)→arms(武器)、
cloth(布)→clothes(服)などです。
辞書で単語を調べたときに、
CとあったらCountable Noun(可算名詞)、
Uと書いてあったらUncountable Noun(不可算名詞)です。
sを付けるかどうか不安なときは辞書で確認してみましょう。