海外フリー旅・ひとり旅を楽しむ宿選びのコツ<イギリス編>

長いフライトの後、現地の空港に着き、現地ガイドやドライバーが迎えに来ていて町中のホテルまで送ってくれる。
ツアー会社にお任せしてしまえば、何不自由ない旅行が保障されます。
すべてがスケジュール通りに行くので、無駄なく、旅を楽しむことが出来ます。

確かに、初めて訪れる国への旅は、日本からある程度の予約や手配しておくなど、安心安全を確保しておいた方が、旅を楽しむことができます。

では、2度目の旅は?ある程度の経験、知識、情報も既に身に付いているはずです。
そこで、自分の国際交流力を信じ、少し旅のスタイルを変えてみませんか?

イギリスのフリー旅を楽しむには・・・現地の暮らしに入り込もう

自分で作る旅。まずは、宿選び。
海外旅行客向けのホテルを選べば、便利で、支払いも手続きも簡単。
しかし、それではまた、前回に続き、ただの外国人観光客になってしまいそう。
そこで、今回は、現地の人になりきって、宿を選んでみましょう。

では、現地の人が選ぶ宿とは、どういうところでしょうか?
ここでは、イギリス宿泊施設を紹介させて頂きます。

イギリスのB&Bに泊まる

B&Bとは、Bed & Breakfast の略で、一般家庭で、空いたお部屋に宿泊客を泊める、個人経営の宿泊施設。
一般的な家庭に朝食付きで泊めてもらう、と言った感じでしょうか。
イギリス人の小旅行や、ビジネス旅行でも、よく利用されています。

B&Bは、イギリスの旅行者向けのウェブサイトで探すことが出来ます。
料金は場所、条件、などで変わってきます。
が、街中の観光客向けのホテルよりは、ずっと安くで泊まれます。
しかも、豪華な朝食付きなんて!

Full Cooked English Breakfastとは?

では、その、豪華な朝食、Full Cooked English Breakfastとは、どんなものでしょうか?
一般的には、ベーコン、ソーセージ、ブラックプディング(豚の血や内臓で出来た黒いソーセージ)、マッシュルーム、ベイクドトマト、半熟目玉焼き、ベイクドビーンズ(白いんげんのトマト煮)そして、薄く、カリカリのフライドトースト、それら全部がお皿一杯に盛りつけられ、目の前に運ばれます。
そして、大きなポットにたっぷり入った紅茶は、癖の無いイングリッシュブレックファスト。
テーブルには、数種類の季節の手作りジャム、カリカリで、焦げ目の付いたトーストのおかわり、シリアル、ヨーグルト、フルーツなどが並びます。

家庭用のダイニングルームで朝食を頂くので、他の宿泊客と相席の可能性もあります。
その時こそ、国際交流の絶好のチャンス!
特にスケジュールの無い朝、お庭の見えるダイニングルームで、朝食を取りながらの会話は、どこまでも広がります。
一段落したら、宿のオーナーまで、紅茶片手に会話に参加することも。
旅の情報など、どんどん聞いてみましょう。
自国を愛し、自国にプライドを持つイギリス人、きっと、自慢気に話をしてくれます。

楽しい世間話もいいですが、宿の人には、きちんとスケジュールをお知らせしておかなければなりません。

イギリスのB&Bで広がる英会話

一般家庭にお世話になるため、事あるごとに朝食や、帰宅時間の打ち合わせが、必要になります。
みんなの外出が早い日は、朝食時間が早くなったり?
大体の帰宅時間も知らせておかなければなりません。
たまたま早く帰ってきたら、カギがかかっている、と言うこともありえます。
面倒くさいなんて、思わないでください!ここでも会話が広がります。

“How was your day today?”
「今日はどんな一日だった?」

“I had a nice afternoon tea with my friend.”
「お友達と素敵なアフタヌーンティーをしたの。」

“Afternoon tea? It sounds nice!”
「アフタヌーンティー?素敵ね!」

”There is an old tearoom in town centre. Would you like to go there with me at some point?”
「古いティールームがタウンセンターにあるのよ。今度、ご一緒しない?」
?」

会話のチャンスは、どんどん生かしましょう!話題はどこまでも広がります。

心が通じ合う頃に、帰国の日がやってくる、ということも。別れが悲しくなってしまいますが、きっと言ってくれます。

”When will you come back here?”
「いつ、ここに戻ってくるの?」

現地の文化、あらゆる情報も身に付いてきたら、現地の人になりきってみる、そしてまた、交流が広がっていきます。
では、イギリス人になりきって、暮らしてみるには、どんな方法があるでしょうか?

コテージで、イギリス暮らしを実践!

自炊が出来、もっと現地で日常生活を楽しみたければ、コテージを借りるという方法もあり、こちらもウェブサイトで探すことが出来ます。
借り方は、大体1週間単位から。1ヶ月単位、長期滞在、と、だんだん割安になってきます。
イギリスの可愛らしい一軒の家に滞在できるので、まさに、“英国暮らし”を味わうことが出来ます。
数日もすれば、近所の人とも顔見知りになり、何かと力になってくれます。
最近は、イギリスの田舎でも、夜遅くまで開いている大型スーパーマーケットがあり、お買い物に不自由はしませんが、せっかくなので、ファーマーズマーケットに足を運んでみましょう。

イギリスの田舎にあるFarmer’s Marketに行ってみよう

イギリスの田舎のファーマーズマーケットは、どんな小さな町でも、週に1回程度、開催されます。
お肉、お野菜、フルーツ、チーズ、卵、焼きたてパン、ナッツ、ドライフルーツ、ジャム、など、地元の季節の新鮮な食材がたくさん並んでいます。
珍しい食材などは、食べ方、調理方法など、どんどん尋ねてみましょう。
最近では、試食をさせてくれるところもあります。
美味しいものを食べるために、現地の人との交流が必要になります。
ここでは、積極的に行きましょう!パンやさんのコーナーで迷っていたら、

”Their bread is very nice!”
「ここのパン、すごく美味しいわよ!」

と、お隣でお買い物をしているご婦人が教えてくれたりもします。

”Please come in this weekend, and I will bring special cheese for you then!”
「週末も来てくれるなら、特別なチーズを持ってきてあげるよ!」

など、直ぐにお得意さんになれます。

”What is your recommendation today?”
「今日のおすすめは?」

などと聞くのもいいでしょう。
会話が弾んでいれば、またきっと、他のお店の人や、お客さんが、新たなアドバイスをくれるはず。
定期的に行なわれるファーマーズマーケットは、地元の人達の社交場でもあるのです。

イギリスの田舎に行くと、小さな町が沢山あり、町の人はみんなといって良いほど顔見知りです。
そんな町に滞在してみると、イギリスの暮らしが見えます。
始めは少し、警戒されるかもしれませんが、現地の人たちをリスペクトし、謙虚な気持ちでいれば、すぐに心を開いてくれます。
そして、このまま、ここに住みたくなってくるかもしれません・・・。

See you again! またイギリスで・日本で会いましょう

旅のスタイルや目的は様々。どんな旅をしたかによって、その国の印象も変わってきます。
どんな旅をしても、現地の人との出会い、温かい触れ合い、交流があると、旅の想い出は深くなり、また、再び、訪れたくなるでしょう。
旅は、終わりですが、友情は始まったばかりです。ご縁あって出会った友に、ひとまず、

”Thank you for everything.”
「いろいろありがとう。」

そして、再会を約束しましょう。

”See you again!”
「また、会いましょう!」

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