ふだん何気なくする会話“Small Talk”でよく話題になるのは家族のことです。
例えば、「うちの子、私にそっくりなの!」と言いたい時、英語では何と言うでしょうか?
この「そっくり」という表現、性格のことを言いたいのか、容姿のことを言いたいのかで使う単語が変わります。
どういった表現がどのように使われるのかをご紹介します。
そっくり:性格編
まずは性格が似ていると伝えたい時の表現です。
会話例から見てみましょう。
A: How old is your daughter?
(娘さんは何歳ですか?)
B: She just turned 7. She is not shy at all! I think she takes after me.
(7歳になったばかりです。全く恥ずかしがり屋ではないんですよ!私にそっくりです。)
この会話例で使われた「そっくり」の表現は “take after” です。
本文中は“she”が主語となるので三単現のSが付いています。
この表現は性格にも容姿にもどちらにでも使えるのですが、どちらかと言うと、性格や行動が似ているというニュアンスで使われることが多いです。
だたし、注意したいポイントが1つあります。
この“take after”という表現は、身内の中で比べる時にのみ使われ、例えばこどもが、親や祖父母に似ているなどという風に使います。
主語に年下の人、“after”の後に年上の人がきます。
また、次のように言い変えることもできます。
B: She just turned 7. She is not shy at all! I think she is just like me.
(7歳になったばかりです。全く恥ずかしがり屋ではないんですよ!私にそっくりです。)
この文中で使われている“like”はbe動詞と一緒に使われており、「~のような」という意味があります。
“like me”で「私のような」となり、この前に“just”を付けると、少し強調された表現になります。
これで「彼女は私にそっくりです」という表現になります。
この表現は身内、友達、年上、年下などは関係なく使えます。
そっくり:容姿編
容姿が似ているという表現は様々です。例文をいくつか見てみましょう。
(1) My daughter and I look (very much) alike.
(私の娘と私は(とても)そっくりです)
(2) My daughter looks (a lot) like me.
(私の娘は私に(とても)似ています。)
(3) My daughter has my eyes.
(私の娘は目元は私にそっくりです。)
(4) I can see me in my daughter’s eyes.
(私の娘の目元は私にそっくりです。)
(5) My daughter resembles me.
(私の娘は私に似ています。)
(1)の“look”は“are”に、(2)の“looks”は“is”に置き換えることも可能です。
“alike”と“like”は似ている単語ですが、“like”を使った時には後ろに比べる対象の人がくることを覚えておきましょう。
(3)と(4)の表現は、顔のパーツについて似ていると言いたい時に良く使われる表現となります。
また、(5)で使用している単語“resemble”ですが、日常会話では使われることは殆どありません。
色々な表現を確認してみましょう
上の例文で出てきた表現をクイズ形式で確認してみましょう。
日本語訳をみて、英文を作ってみてください。
ただし、選択肢の中には使わない英単語が1語あります。
正しい単語を選びましょう。
問題(1)
A: Your son grew up a lot since I saw him last time!
(あなたの息子さん、前回に会った時からずいぶん大きくなりましたね。)
B: Yes! He is also more talkative and outgoing. [after / He / off / takes / mom / his].
(そうなんです。それに、もっとおしゃべりで外交的になりましたよ。彼の母親にそっくりです。)
問題(2)
A: Congratulations on your new baby!
(赤ちゃんの誕生、おめでとう!)
B: Thank you!
(ありがとう!)
A: Wow! [her sister / is / very / The baby / alike / are / much / and]!
(わー!赤ちゃんとお姉ちゃん、とってもそっくりだね!)
問題(3)
A: A lot of people say I look different in my family.
(家族の中でも私は見た目が違うって色んな人に言われるんです。)
B: Really? [your dad / I / look / see / your / in / can / eyes].
(そうですか?目元はお父さんにそっくりだと思いますけどね。)
では答えを確認してみましょう。
(1) He takes after his mom.
(2) The baby and her sister are very much alike!
(3) I can see your dad in your eyes.
似ている表現を上手に使い分けよう
「似ている」「そっくり」という表現をいくつか紹介しましたが、それぞれルールがあることを確認しましょう。
“take after”は性格や行動が似ているという意味で使われることが多く、身内の中で比べます。
そして容姿が似ている時に使える“alike”と“like”は文法のルールが異なります。
これらのことに注意して、実際の会話で表現が使えるように、自分の状況に置き換えて練習してみてくださいね。