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ある生徒さんが、アメリカへ行ったときのことです。
その方はたばこを吸う方です。
アメリカも日本と同じでたばこを吸う場所が限られています。
たばこを吸う場所を探していたところ、次のような看板を見かけました。
Smoke-Free
彼はたばこを吸っても大丈夫と思ったようです。
おまけに、近くには灰皿も置いてありました。
そこで、たばこに火を付けようとしたところ、
‘No!’
としかられてしまったそうです。
では、freeの意味を見てみましょう。
「自由な」「無料の」「暇な」という意味があります。
ところが、単語の後ろに連結語として-freeのように表記する場合は、
-freeは「~のない」「~が含まれていない」という意味になります。
つまり、smoke-freeは「たばこの煙が無い」という意味になり、
そこではたばこを吸うことはできません。
よく聞く身近なものでは、次のようなものがあります。
tax-free (duty-free)「免税の」「非課税の」
barrier-free「バリアフリー」「障害物がない」
admission-free「入場無料」
alcohol-free「ノンアルコール」
charge-free「無料」
freeが前に付くのと後ろに付くのとでは、
全く逆の意味になってしまうのですね。
まだまだあります。
salt-free「塩を加えない」
a vehicle-free promenade「歩行者天国」
vehicleは「乗り物」、
promenadeは「プロムナード」「散歩道」です。
つまり、「乗り物のない散歩道」ですね。
では、「フリーター」という言葉について考えてみましょう。
常勤ではなく、アルバイトで生活している人のことですが、
これに相当する英語は、freeterとは言いません。
これは、和製英語なので使わないようにしましょう。
「フリーター」を英語で言うと、
part-time jobber(worker) がそれに当たるでしょう。
「パートタームで働く人」ですね。
日本では「アルバイト」と「パートタイム」を分けていますが、
英語にするとどちらもpart-time job となります。
「アルバイト」はドイツ語です。
日本では、「アルバイト」と「パートタイム」では労働基準が違うようですが、
私にはよく分かりません。
「フリーダイヤル」も和製英語です。
「無料通話番号」としたいのであれば、toll-free numberとすべきでしょう。
tollは、「料金」のことです。
アメリカではこの「フリーダイヤル」のことを、
800 numbersとも言うようです。