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私が海外の語学学校にいた時、一番伸び悩んでいたのが「リーディング」でした。
その当時、私が所属していたクラスは中上級だったのですが、
ちょっとした読み物を与えられ限られた時間の中で内容を理解し
ディスカッションをするというレッスンが結構よくありました。
その当時、私の英語力ではディスカッションができるまで読み物の内容を理解をするために、
ゆっくりと数回読む必要があり、いつも時間が足りずレッスンが難しく苦手に感じていました。
そこで空いた時間にリーディングをしようと思い学校に付属の図書館に行くことにしました。
その図書館に行くとレベル別にペーパーバックが並んでいました。
そこで、タイトルと中身をみて面白そうで、ページ数が比較的少なめで、
あえて簡単そうな内容の本を選んで借りました。
面白い内容の本を読むことが大事なのは簡単に想像がつくかもしれませんが、
ページ数が比較的少な目のものを選ぶといいのは読み終えやすいからです。
本を読み終えることで本を読み終えたという
達成感(a sense of accomplishment)を感じることができますが、
その達成感を感じることが大事なんです。
簡単な本を選ぶ理由は、当然、理解しやすいことと、
また辞書を調べる必要がなくスラスラと読むことができるからです。
本を読む際、わからない単語があったら辞書を毎回調べるべきだと言う方もいますが
最初は特に辞書を調べるよりも本の内容に没頭することが大事です。
辞書を何度も調べる必要があるようだと、
もっと易しい内容の本を選んだ方がいいかもしれません。
たまにわからない単語がある程度なら前後の文脈から単語の意味を想像することができます。
私の場合、最初はかなりページ数が少なめで簡単なものから始めていきましたが、
その内リーディングをすることが楽しくなり、
そして本を読み終え次の本を読むことが楽しみになるようになりました。
それから数週間後はクラスの中でリーディング&ディスカッションをする時にも
苦手心がなくなったどころか自信がついたので楽しみにさえなりました。
さて、ペーパーバックを読むことの効果ですが、
実はリーディング力が上達するだけでなく、
その内、頭の中で日本語に直さず英語でそのまま理解しながら
リーディングができるようになるので英語思考回路を構築することができます。
さらに語彙力や表現力も上達するのでスピーキング力も上がります。
リーディングをしている時には、実際には黙読していても頭の中で声を出して読んでいるので、
発音の勉強をしっかりとし、頭の中で正しい発音で本を読めるようになるとリスニング力もアップします。
最終的な目標は ネイティブが話すのと同じスピードで英文を読めるようになることです。
そのレベルで本を読めるようになるとリスニング力も映画やニュースを観ていて
普通に理解できるレベルになっているはずです。