「~ない」と言いたいときにはnotを付けて表現することを学習しますね。
ところが、notを使わなくても表現する方法があるのです。
「ほとんど~ない」=hardly の使い方
「ほとんど~ない」を表す単語には、hardlyがあります。
hardlyはこれだけで、「~ない」という意味合いも持っています。
なので、notは使いません。たとえば次のように使います。
I hardly get cold.
I can hardly see it.
I can hardly find time to study.
hardlyの他に、scarcely、seldomも同じ使い方をします。
I can scarcely hear him.
This room is scarcely used.
I seldom go out.
Seldom seen, soon forgotten.
He seldom eats at home.
「めったに~ない」=rarelyの使い方
「めったに~ない」という意味の言葉には、rarelyという単語があります。
I rarely see her.
She rarely let her feelings show.
She rarely makes a mistake.
このように、同じような意味を表す単語がいくつか登場しましたが、
それぞれの意味にはほとんと違いがないととらえて良いと思います。
以下に、Longman Dictionaryにある意味を書きます。
hardly: almost not
(ほとんど~ない)
scarcely: almost not or almost none at all
(ほとんど~ない、ほとんど全く~ない)
seldom: very rarely or almost never
(非常にまれに、ほとんど全く~ない)
rarely: not often
(あまり~ない)
ということなので、意味としては区別しなくても良さそうです。
この中では、hardlyが使われることが多いようです。
私たち日本人にとっては「~ない」と言いたいのだから、notを使いたくなるところですが、
そこを我慢して使わないようにしないと、間違いやすいですね。
つまり、hardly、scarcely、seldom、rarelyは「not」と否定する一歩手前の意味を持っています。
「私はそのことを知りません。」だと
I don’t know about it.
ですが、「私はそのことをほとんど知りません。」は、
I hardly know about it.
となります。
そして、「私はそのことを全く知りません。」は、
I don’t know about it at all.
のように at allを付けます。
このように、ある事柄の程度を表す時の表現方法を覚えておくと
言いたい内容が的確に言えることもありますね。