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日本では、働く形態が様々です。
単なる「社員」という言い方ではなく、「正社員」「契約社員」「派遣社員」など、
「○○社員」と「社員」の前に何かを付ける言い方が普通になってしまいました。
このような言い方は以前はありませんでした。
これも社会の流れから生まれた日本独特のものなのでしょう。
「○○社員」以外でも、「アルバイト」や「パート」などという働き方もありますね。
では、それぞれについて、どのように英語で言うのかを見てみましょう。
「正社員」 full-time worker (常勤で仕事をする人)
permanent employee (常雇用の雇われ人)
regular staff (正規の社員)
など、いろいろな言い方があります。
「契約社員」 contract employee (契約の雇われ人)
just-in-time employee (間に合わせの雇われ人)
企業の都合で雇われている感じがします。
「派遣社員」 temporary employee (臨時雇いの人)
temporary staff→略してtemp (臨時雇いのスタッフ)
dispatched employee (派遣された雇われ人)
dispatchは「派遣」「派遣する」「送る」の意味があります。
ここまでは、「社員」と名のつく雇用形態です。
次に、「アルバイト」や「パート」について書いてみます。
「アルバイト」 part-time worker (非常勤労働者)
実は、「アルバイト」も「パート」もどちらも英語にすると part-time work(job) なのです。
「アルバイト」という言葉は、ドイツ語の arbeitから来ています。
日本では、「アルバイト」と「パート」とを分けて使っているような気がします。
この二つの違いは、法的な差は明確にされてはいません。
企業によってもその扱い方には違いがあるようです。
「アルバイト」はどちらかというと、短期間に臨時で雇用されることが多く、
「パート」は、「アルバイト」よりも長期間で1日の労働時間も長めのことが多いようです。
もともと、「アルバイト」は戦後、戦地から戻った学生が学費を稼ぐために働いたのが始まりのようです。
「パート」は、昭和30年だいにあるデパートで短期労働者を募集したときに使われた言葉のようです。
今でも、「バイトの学生」とか、「パートのおばちゃん」という言い方があることでもその由来が想像できますね。
いずれにせよ、「社員」の前に何かを付けて言う言い方は、あまり好きではありません。
何も付けないで言う「社員」だけで良いのではないかと思うのは私だけでしょうか?