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健康志向の人たちが増えましたね。
スーパーやネットなどで食品を購入するときに、気になる表現があります。
その中でも「オーガニック」とは一体どのような意味なのでしょうか?
「オーガニック」は、organicと書きます。
「有機体から生まれた」「有機栽培の」「有機飼育の」という意味です。
「有機体」とは、動植物体を構成している物質のことです。
「有機農業」organic farmingが開始された経緯は以下の通りです。
日本では、1961年以降、化学肥料や化学合成農薬の使用、作業の機械化が大きく推進され、
農地の単位面積あたりの収穫量の増大に効果があるので、積極的に導入が進められました。
でも、長年化学肥料ばかりを使い続けると、自然の生態系に悪影響があることが次第に解ってきました。
無機質の化学肥料ばかりを大量に使用し続けると、有機物が不足しはじめ、
土の中の微生物が減少し、植物は病気にかかりやすくなり、
対処のために農薬の使用を増やさざるをえなくなり、ますます環境を悪化させる、という悪循環に陥ってしまうようになりました。
そのような反省から、提唱されたのが有機農業です。
化学物質の利用をやめ、旧来のような天然の有機物や天然由来の無機物による肥料などを用いるなど、
自然のしくみに逆らわない農業を目指しています。
つまり、organic vegetables「有機野菜」は、そのような農法から生まれた野菜なのです。
それ以外の野菜は「無機野菜」となります。「オーガニック」と付く産物はたくさんあります。
野菜、果物、肉類だけではなく、化粧品までオーガニック商品が出回るようになりました。
それらを売るお店は、organic grocery store「オーガニック食品店」と呼びます。
また、飲食料品に関して『オーガニック~』と表示する為には、
農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)に基づく規格をクリアすることが前提となっているようです。
かってにその名を付けることは禁止されています。
買い物をするときに、この「オーガニック」という言葉を見かけたら思い出してみてくださいね!