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さて、前回は私の音読の思い出をお話しましたが、
今回はずばり、「音読ってどうやってやったらいいの?」ということについてお話します。
お勧めのテキストは前回ご紹介したとおりです。
音読のステップは大きくわけて4つです。毎回これを意識しながら呼んでみてくださいね。
1. 黙読(プロソディ分析・内容確認)
判らない単語・発音・文法に印をつけながら黙読し、その後で丁寧に調べましょう。
2. 音読その1(プロソディ・リーディング)
基本的な発音・アクセント・イントネーションなど、音を意識して読んでみましょう。
(注:とは言っても、実際にアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人、
アジア人と英語を介しビジネスをしていますと、
音の美しさはさほど重要ではなく、もっと他に重視すべきことがあると実感しております。
なのであまり発音にこだわり過ぎる必要はない、と個人的には思うので、
基本の音、そして発音よりはむしろアクセントが押さえられれば、
まずは十分でしょう。英語は今は欧米人だけのものではありません。
英語で会話をするということは、
欧米人のように発音することではないということではないと、私は思っています。)
3. 音読その2(内容理解)
内容をしっかり理解しながら、意識しながら読んでみましょう。
内容が理解できるスピードで読むことが大切です。
意味のわからないものを呪文のように唱えても無駄とはいいませんが、
そこに意味が生まれるまでには莫大な時間を要するので・・・。
例えば、「祈る」という行為は、最初は意味がわからなくてもその行為を
延々と繰り返すことによって、その言葉に意味が生じるらしいのですが、
語学習得には不向きでしょう。
4. すらすらつっかえずに、音と意味がすんなり頭に入ってくるまで何度を読む。
会話文であれば、感情を込めて読みましょう。
別にドラマチックに読む必要はありませんが、感情を刷り込めて覚えれば
自分がそれと同じ状況・心境に陥ったときに、それを表現する英語が出てくるはずです。
いかがでしたか?以上が音読の4ステップです。
1回読んだだけでは音読といえないことがわかりましたよね。
何度も何度も口にだして読んでいると、そのうち口が自然と反応するようになってきますよ。
忍耐が必要な作業ですが、
これを行えば必ずリスニング・スピーキングに役立つのでがんばってみてください。