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of courseを「もちろん」という意味だけでとらえていませんか?
確かに、「もちろん」という意味で使うこともあります。
たとえば次のような文です。
Of course age has nothing to do with love.
「もちろん、愛に年齢は関係ありません。」
Of course I can understand you.
「もちろん、私はあなたのことを理解できます」
では、次のような場合は如何でしょうか。
A: I couldn’t sleep last night.
B: Are you sleepy?
A: Of course I’m very sleepy!
これを訳してみます。
A:昨夜は眠れなかった。
B:あなたは眠いですか?
A:眠いに決まっているでしょ!
という感じです。
つまり、相手の発言に対してこのOf courseを使うと、
「あたりまえでしょ」とか
「わかりきったことを言わないで」という感じに取られてしまいます。
日本人は、of course=「もちろん」としかとらえていないので、
少し注意が必要です。
A: Did you make this meal?
B: Of course!
これを訳します。
A:この食事はあなたが作ったのですか?
B:そんなの当たり前です!
となります。
「食事を作ったのは私以外の誰でもないでしょ!
そんなことも分からないのですか?」のような受け答えになりかねません。
このようなときは、素直に Yes, I did. としておきましょう。
次のような場面も見てください。
B: I have to go to the city office now.
A: It’s Sunday today.
So the city office is closed.
B: Oh, of course!
訳を見てみましょう。
A:今から市役所へ行かなきゃならないんだ。
B:今日は日曜よ。
だから市役所はお休みね。
A:あっそうだった!
という風にも of courseは使われます。
ここでは、自分が気づかなかったことを相手が言ってくれたときに、
「あっそうか」「そうですね」と言いたいときに使えます。
上記の例文では、「あっそうか、何て自分は馬鹿なんだろう」という意味合いも含んでいます。
また、何か忘れていたことを急に思い出したときにも
「あっそうそう」「そうだった」と言いたいときも使えます。
あなたはやたらと、of courseを使っていませんでしたか?
日本人の「of course神話」は相手に勘違いを起こさせる原因にもなりますので、
気をつけたいものです。
of courseだけを例に取ってみてもいろいろな解釈の仕方があります。
なので、単語や慣用句を覚えるときは、1つの意味だけではなくて、
その単語の周辺の知識も知っておいた方が良いですね。
それには、「例文をたくさん声に出して読んでみる」ことが非常に大切です。