会話をしていると、相手の言った事に対して、「そこまで~ない」と言いたい時 ありますよね。
今日は、話し相手に対して、thatを用いて「そこまで~ではない」「そんなに~」と 自分の意見や感情を伝える英語表現です。
例えば、
そこまで好きではない
そこまで嫌いではない
そこまで悪くはない
この時の「そこまで」はthatを使います。
thatの意味は複数ある
thatといえば 以下のような働きがありますね。
(1)「あれ」(this=これ に対して 少し距離のあるものを指す)
(2)センテンスを結ぶ接続の役目(I think that など)
(3)人や物を詳しく説明したい時に使う(関係詞とよばれる)
(4)「そこまで さほど~ない」(否定文で)
今日ご紹介するthatの用法が(4)。否定文と一緒に使い「そこまで~ではない」という意味になります。
また肯定文では 「そんなに それほど そのくらい~」という意味で使います。
そこまで~でない、のthatの使用例
では、実際に使える状況例を見ていきます。
場所はオフィス。二人の同僚AとBが Lucyの昇進の噂について話しています。
Lucyはボスに気に入られている働き者のようです。
AはLucyのことを「彼女のこと好きじゃないわ」と。
ポイントはそれに対してのBの反応。
「あら、彼女そこまで悪い人じゃないわよ」
A: Hi! Did you hear the news ? Lucy got promoted! (ルーシーが昇進したんだって!)
B: Wow! At last! (ついに!)
Our boss likes her very much and she’s a hard worker.
A: Yeah! That’s true. But actually, I don’t like her anyway.
She is always looking down on me.(彼女、私のこといつも見下してるもの)
B: Oh, relax. She is not that bad.
Aが 「私は彼女のこと好きではない。いつも私を見下しているのよ!」と言ったのに反応し、Bは、“She is not that bad.” 「彼女は そこまで悪くはないわよ」とthatを使って、Aの発言に反応しています。
この時の「そこまで」は Aが言うほど そこまで(悪くない) というニュアンス。
日本語でも「そこまで言わなくても」と 使いますよね。
thatの使い方・ルール
(1)語順を確認します。
主語+be動詞+not+that+程度や状態や感情をあわらすことば(形容詞 副詞)
(2)肯定文でも使え「そんなに それほど それくらい~」という意味になります。ルールは(1)と同じです。notがないだけ。
(3)否定文でも肯定文でも、使用するタイミングは、大抵 相手への返答 反応の時です。
相手へ自分の意見を言っている、と捉えてもいいでしょう。
自分から話を切り出す時には thatではなく 同じような意味を持つso(そんなに それほど)を用いることができます。
では 肯定文でのthatの例文も見てみましょう。
英語を3時間も勉強していた と言いうAに Bは「そんなに(長く)!」と驚きさらに「私の息子も それほど熱心に勉強してくれたらいいのに」反応する会話。
A:I’ve been studying English for three hours this morning!
B:That long! I hope my son will study that hard.
いかがでしょう。
Aさんの発言を聞いてからBさんが「そんなに」「それほど」と反応していますね。
thatを使った英作文にチャレンジ
さあ最後に2問 英作にチャレンジ。
(1)羽振りのいいトム そんな彼が新車を購入。 ロールスロイスかしら?という発言に対し
「まさか 彼は そこまで裕福ではないわ」
→ You’re kidding. He’s not that rich.
(2)主婦同士の会話。Aが 私の夫はどんなミステイクも寛容してくれるの という発言にBが
「私の夫も それほど(そのくらい)忍耐強いといいなあ」
→I wish my husband would be that patient.
いかがでしたか。
否定文にthatを用い「そこまで~ではない」肯定文では「そんなに~」という表現をthatで作る英文の例をご紹介しました。
一見so(そんなに それほど という意味での)と同じように感じますが、相手のいったことを受けての自分の発言、という点で違いがあります。
会話をしながら、使ってみてください!