WHO (World Health Organization・世界保健機関)が今回の新型コロナウィルス(new corona virus)の流行を、COVID-19(Coronavirus Disease 2019)と名付けました。
COVID-19は、世界中で猛威を振るい、世界の状況を大きく変えてしまいました。
「コロナ禍」とは?
ところで、「コロナ禍」という言葉をよく耳にしますが、この「禍」とは何なのでしょう。
「禍」の読み方は「カ」「わざわい」「まが」ですが、ここでは「カ」です。
つまり、「何か喜ばしくないことがら」のことを言います。
「コロナ禍」を英語で言うと
「~禍」は、「~scare」「~crisis」「peril」「~epidemic」「~pandemic」などと表すことができます。
どの単語も、「(生命・身体を損なうおそれのある)差し迫った恐れや危険」を表しています。
「epidemic」と「pandemic」の違いは、後者の方が「非常に広域に及ぶ世界に流行している」という意味があります。
今回、WHOが「pandemic」の発表をしましたね。
歴史をたどると、「SARS(サーズ) scare」「AIDS(エイズ) epidemic」のように使われています。
「コロナ禍」は「new corona virus crisis」「COVID-19 peril」などと、言われています。
「3つの密・三密」を英語で言うと
「3つの密」は「3 Cs」
1.「密閉空間」
2.「密集している場所」
3.「密な接触」
のことですね。
英語で言うと、
1. closed spaces
2. crowded places
3. close-contact
と表現できます。
つまり、頭文字を取ると「3 Cs」です。
東京都知事が「with corona」と言っていました。
「コロナと一緒に」「コロナとともに」これからは、新しい日常生活(new everyday life)を送ることになります。
それは、上記の「3 Cs」を避けて生活をしていくということですね。
感染症の豆知識:江戸時代は「コロリ」が流行した
江戸時代は「コロリ」が広まりましたが、本当の名前は「コレラ菌感染症」です。
「コロリ」は、当時の名医、緒方洪庵先生が人々に広めたた病名です。
この名医はもちろん正確な病名は知っていましたが、当時の人々にこの感染症の恐ろしさを伝えるために、「コロリ」と名付けたようです。
「コロリ」は漢字で「虎狼痢」という当て字を使ったようです。
虎や狼など獰猛な動物でもコロリと死んでしまうような病気だということで、恐れられました。
名医の名付けた病名のお陰で、医療にあまり知識のない人々にも注意喚起をすることができたのですね。
コロリに感染した患者を隔離して、近づかないようにする、ということも行っていたそうです。
ドラマ「JIN-仁」を思い出しました。
このドラマは、今のコロナ禍の私たちには実感として受け止められるような、感動的な内容です。
医療に従事されている皆さまには心より敬意の念を表します。