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今や知らない人がいないくらい有名なファストフード店のマクドナルドですが、
なんで、MとDが大文字なんでしょう?
単語の間に大文字があるなんてちょっと変ですよね。
実は、このMcDonaldのMcには「~の息子」(son of~)という意味があるのです。
Macと綴る場合もあります。
Mcや Macは、スコットランドやアイルランド系の人名の前に付けられています。
McDonaldは、son of Donaldで、「ドナルドの息子」という意味です。
第二次世界大戦後に日本を占領した連合国軍の最高司令官、
Douglas MacArthur(ダグラス・マッカーサー)も、
「アーサーの息子」という意味です。
McDonald やMacArthurのMcやMacの後のDonaldや Arthur自体も名前です。
なので、語中にあっても大文字で表します。
名前が分からないときに、男性を呼ぶのに砕けた言い方で、
‘Mac’ と言う場合もあります。
男性の名前で「マック」という人の場合は、
「息子」という意味になるのでしょうか。
McやMacの他にも、O’もson of~「~の息子」という意味があります。
O’Brien(オブライエン)=「ブライエンの息子」
O’Neal(オニール)=「ニールの息子」となります。
この言い方もアイルランド系の人名です。
ゲルマン系の「息子」には、
-sonや -senが名前の後ろに付いています。
Johnson 、Andersen、Lassenがその例です。
それにしても、「~の息子」などと言う言い方をするのですね。
なんだか不思議な気がしませんか?
私たち日本人は、「○○の息子」という名前を付けることはしないのに……。
と、思う方が多いと思いますが、
実は日本にもそのような呼び方をしている歴史上の人物がたくさんいます。
絶世の美女として逸話のある「小野小町」がその一人です。
「おののこまち」とひらがなで書くとわかりやすいと思います。
彼女は小野家の娘でした。
平安時代初期の歌人、「在原業平」「ありわらのなりひら」もそうです。
彼は、在原氏の五男でした。
McDonaldに戻ります。
ネイティブの発音を聞いて、聞き取れますか?
Mcの部分は、速めに軽く言って、
Donaldはdɑ’nld(ダーヌゥルドゥ)で(ダー)の所を強調して発音します。
日本人が聞くと、「マッダーヌゥ」と聞こえてきませんか?
「ドナルドの息子」だから、大切な部分は「ドナルド」なので、
そこの発音が強くなるのでしょう。