世界中どこの国でも、「ひと」に関する話題はよく話されるトピックの一つだと思います。
人の特徴をどう形容するかは日本語でも難しい面がありますから、英語ではなおのことだと感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「知ったかぶり」など「知識」に関連した人の形容をご紹介します。
知ったかぶりを英語でいうと?
英語で「知ったかぶり」を何というかをはじめて聞いたとき、これはネイティブから教えてもらわないと自分では分からないな、というのが私の率直な感想でした。
みなさん、どんな英語で言うかちょっと考えてみてください。
いろいろ浮かんできましたか?
私は “pretend to know everything” とかかな、と想像していました。
正解は “know it all” です。
文法としては、S+V+O+Cの主語を省いた形に当たります。
itとallはイコールの関係です。
「~はそれをすべて知っている」という意味になります。
このknow it allは三語でまとまった一つの名詞句として使われることしかないので、イディオムとして覚えるといいと思います。
物知りを英語でいうと?
次は「物知り」の英語表現について見てみましょう。
みなさんご存知のように、「物知り」とは「多くのことをよく知っている人」のことです。
英語で「知識」はknowledgeですね。
それに「可能」という意味のableをつけてknowledgeableが「物知り」という意味になります。
また、「よく知らされている人」というニュアンスのwell-informedで表すこともできます。
この場合、二つの語をハイフンでつなぐのを忘れないでくださいね。
ハイフンが間にあることで、この二つの語はここでは一語として成り立っている、というマーカーになります。
接尾辞ableについて
knowledgeableの語尾についている”able”は接尾辞とよばれ、これがつく前の部分と合わせることで意味が成り立ちます。
いくつか例を見てみましょう。
acceptable → accept + able
adaptable → adapt + able
convertible → convert + able
credible → credit + able
これらの接尾辞がついた語を見て、意味を知らない場合でも前半と後半に分けて見ると意味を推測することができます。
ちょうど私たちが知らない日本語に出会ったとき、その漢字から意味を推測するのと同じ要領です。
歩く辞書を英語でいうと?
日本語でも「彼は歩く辞書だ」というのはよく使われる表現です。
これは難しく考えず、英語でもそのままa walking dictionaryと言います。
文にするとHe is a walking dictionary.となります。
これは「歩く」walkにingをつけて現在分詞「~している」にして、「歩いている」という部分をつくります。
それにdictionaryをつけて「歩いている辞書」、つまり「歩く辞書」となります。
端的な言い方が分からない場合~文でなぞなぞのように表現してみよう
今回は「知識」に関する3つの英語表現をご紹介しました。
もし端的な言い方が分からない場合は、自分が伝えたいことを文で表現してみてはどうでしょうか。
たとえば
“A person who knows everything”
“A person who doesn’t know much, but try to show he knows everything”
というようにです。
関係代名詞はこのようなとき大変便利です。
関係代名詞は苦手、という方は複数の文に分けて伝える方法もあります。
“A person is here.”
“He knows everything.”
“What can I say this in a word ?”
このように複数の文に分けて伝えることに気がついてから、私の英語力は飛躍的に伸びました。
生徒の多くは日本語をそのまま一回で英語にしようとして、関係代名詞や接続詞の使い方でつまずき、話すのをやめることが多いように見受けられます。
私も初めはそうでした。
しかし、この複数の文に分ける方法だと中学一年生の英語力で大半のことは伝えられるので、話しているという実感が得られますし、相手とも会話が増えるので人間関係がさらに深まります。
一番のポイントは最後に “What can I say this in a word ?” や “What can I say this properly?” と聞くことです。
そして、その答えを覚えれば次回からスムーズに言えます。
この繰り返しで英語力、しかも実用的な英語力が伸びるのです。