目次
グローバル企業では外国人が上司になることも珍しくありません。
昔、私が勤めていた日本企業がある日突然、外資企業と合併し、
間もなく上司がイギリス人になりました。
初めての外国人上司 John Evans(仮称)を迎えた際、私は笑顔で挨拶しました。
“Hi, John. Nice to meet you.”
ところがその後、先輩(TOEIC990点)に呼び出され、注意されました。
「お前、上席にあの挨拶はまずいだろ~」
英語圏ではお互いをファーストネームで呼び合いますが、とはいえ、
初対面の人や目上の人には “Mr.”(”Ms.”)を苗字につけて呼ぶのがマナーなのでした。
たとえば John Evans 氏の場合は “Mr. Evans” となります。
(女性の場合は “Mr.”の代わりに “Ms.”)
その後に続く会話では、文末に相手の名前を入れて話すと好印象です。
たとえば、、、
“Would you like some coffee, Mr. Evans?”
「エバンスさん、コーヒーはいかがですか?」
ただし相手から “Just call me John, please.” などと言われたら、いつまでも”Mr. ~” ではなく、ファーストネームで呼びましょう。
ところで、英語にも日本語ほどではないですが、敬語表現があります。
上司にものごとを依頼する際は、以下のような表現が使えます。
◇Could I ask you to ~?(~いただけますか?)
“Could I ask you to confirm the report, Mr. Jones?”
「ジョーンズさん、報告書を確認していただけますか?」
◇I would like you to ~. (~いただきたいのですが)
“I would like you to look over these documents, Ms. Johnson?”
「ジョンソンさん、書類に目を通していただきたいのですが」
◇I’d appreciate it if you could ~.(~いただけるとありがたいのですが)
“I’d appreciate it if you could give me some feedback on this issue, Mr. Brown.”
「ブラウンさん、この件についてご意見いただけるとありがたいのですが」
◇Would you mind ~ ing?(~いただいてもよろしいでしょうか?)
“Would you mind helping me with this issue, Ms. Davis?”
「デービスさん、この件で助けていただいてもよろしいでしょうか」
なお、Please ~. Will you ~? Can you ~? は
上司が部下に、または同僚間でお願いをする場合に使われます。
次回は、会議で使える英語表現をご紹介します。