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「英語の本場、イギリスの首都Londonの発音は?」
と聞かれると、おそらく「ロンドン」と即答するでしょう。
え?違うのか?と、疑問を持つ方も多いと思います。
Londonの発音記号は、[lˈʌndən] です。
[l]の後の[ʌ]は、「オ」ではありませんね。
そう、「ア」です。
でも、この単語の音声を何度聞いても、「ランドン」には聞こえません。
どちらかというと、やはり「ロンドン」に近いです。
発音記号自体は[ʌ]で、これは日本語の「ア」で良い、と一般的には言われています。
結局、「ロンドン」よりの「ランドン」なのでしょうか……。
あとは、音声を何度も聞いて確認してみてください。
また、よく使う単語で「分」を表すminuteはどのように発音しますか?
この発音記号は[mínɪt]です。
[m]の後の[í]に注目してください。
これは「イ」と発音すると、教わります。
でも、日本語の「イ」とは少し違います。
単語の音声を聞いてみると、「エ」に近い「イ」に聞こえます。
もう一つ。
「服のボタン」は英語では、buttonですが、発音はどうでしょうか?
発音記号を見てみると、[bˈʌtn] となっています。
これも、[b]の後は、[ʌ]ですね。
またしても「ア」です。
これは、音声を聞くとはっきりのどの奥で「ア」と言っています。
そのあとの[tn] がくせ者です。
これは、カタカナ表記をするとき、どうしますか?
「トゥン」ですか?
いえいえ、音声を聞くとそのような発音はしていないようです。
何ともカタカナ表記の難しいこと。
そうです!難しいのは当たり前です。
母音だけ見ても、日本語の母音は5個。
英語では20以上にもなるのです。
それに加えて、英語では子音だけの音がたくさん出てきます。
日本語は英語由来のカタカナ言葉も母音で終わらせようとします。
ice cream →「アイス[su]ク[ku]リーム[mu]」
skate→「ス[su]ケート[to]」
のように、例を挙げたらきりがありません。
英単語の発音を先生から聞いて、発音記号で書く人はあまりいないと思います。
おそらく、カタカナで何とか表記しようとするでしょう。
そんなとき、日本語と英語の発音のギャップを切実に感じることでしょう。
そのギャップも受け止めて、言葉の壁を感じることも大切だと思います。