目次
学校英語を卒業する4つの思考法
本日のポイント
×勉強→ ○訓練
×訳す→ ○文脈の中で 意味を推測
これは一体どういうこと?
この標語の意味を理解するために、
日本の学校英語教育について思い出してみましょう。
学校での英語の授業で、皆さんはどんなことをしましたか?
教科書を読んで訳す。
単語、熟語を覚える。
英作文をする。
文法問題を解く。
こんなところでしょうか?
実は、この学習法はgrammar translationと言われるメソッド。
英文法の習得のみに有効で会話力習得には邪魔になることがあります!!
Grammar translationが英会話習得に及ぼす悪影響
- リーディングをする時、いちいち訳してしまう。そして、訳す=理解=使えるようになることだと思ってしまう。
- リスニングをしても、スクリプトを見て、内容を理解した時点で満足してしまう。
- 単語、熟語を日本語に置き換えて覚えた段階で満足してしまう。
- 話す時、まず日本語で考え、それを訳すことで話そうとしてしまう。
つまり
英会話を上達するには勉強しなければ!!
というふうに学校英語によって多くの日本人は洗脳されているのです。
ここで、必要とされているのは、発想の転換 です。
必要とされる2つの発想の転換
1. 英会話上達に必要なのは’勉強’ではなく、’訓練’です。
スポーツと同じです。
たとえば、野球で良いバッティングができるようになるには、
どういうフォームがいいかを理解しただけではダメで、
何千回も素振りをしなければならないのと同じなのです。
2. 英会話上達に必要なのは単語熟語を日本語に置き換える(訳す)ことではなく
文脈の中での意味を推測することなのです。
日本語と英語は意味と単語が一対一で対応しているわけではありません。
あくまで、文脈の中での意味が大切です。
究極の英会話上達法!!
1.新しい表現は理解するだけでなく、考えなくても口をついて出てくるまで、訓練する。
ここでは、表現が文脈にはいっていることが大事です。
そこで、テキストなどの会話文のリピート練習をしつこくします。
(スクリプトを見ずに、また、CDも止めずに即座にリピートできるようになるまで反復することが目安です。
決して会話文を理解し、スムーズに言えるようになった時点でやめてはいけません。)
2.チャンスを見つけて常に新しい表現を使おうとする。
テキストやレッスンにでてきた言い回しや単語熟語は、
レッスンノートとは別の小さな単語帳にまとめ、
レッスンなどのフリートークの時にそれを使おうと常に心がけます。
3. 極力細部に拘らず、全体の意味をつかもうとする。
会話文に接したら、必ず音声から直接全体の意味をとろうと努力します。
重要なのは、細かいところでわからない所があってもこだわらず、全体の意味を掴み、
どんなことを話しているのか、推測しようとすることです。
スクリプトでチェックするのはこうした推測をしてからにしましょう。
4.英語を日本語に置き換えようとせず、文脈から推測することを心がける。
リーディングでもリスニングでも訳そうとしてはダメです。
一文一文理解しようとするのもダメです。
まず全体の意味をざっと推測しながら掴もうとしましょう。
わからない単語などは文脈から理解するように努力し、
辞書に極力頼らないようにすると、
訳すプロセスを経ずに英語を英語のまま理解しようとする習慣が身につきます。
つまり
×勉強→ ○訓練
×訳す→ ○文脈の中で 意味を推測
これは、英語で考え英語を話す英語脳になるために必要な発想の転換だったのです。