よくある間違いでもあり、よくある質問でもある「~の」という表現。
「~’s」を使った表現は中学校1年生で習う付き合いの長い表現です。
そのあとに「~of・・・」という表現が登場します。
かといって「高校の友達」は「My high school’s friends」とも「friends of my high school」とも言えません。日本語の「~の」という表現は英語では様々に変化します。
例文をみながら一つ一つ比べてみましょう。
(1) ~’sを使った所有の「~の」
基本的には、~の部分に人や動物がきます。
My brother’s birthday 兄の誕生日
Eric’s mother エリックの母
My dog’s favorite toy 私の犬のお気に入りのおもちゃ
Eric’s mother エリックの母
My dog’s favorite toy 私の犬のお気に入りのおもちゃ
(2) ofを使った「~の」
~’sとは違い、~の部分に物がきます。~の一部、という意味にもなります。
The third floor of this building. この建物の三階
The cover of the book. その本の表紙
The screen of my computer. 私のパソコンの画面
The cover of the book. その本の表紙
The screen of my computer. 私のパソコンの画面
(3)fromを使った「~の」
ここででてくるのが「高校の友達」というフレーズ。
「~」の部分に学校や会社や団体がくる場合、fromを使うのが一般的です。
My friends from high school. 高校の友達
A lady from ABC company. ABC社の女性
A guy from my swimming team. 水泳部の男性
A lady from ABC company. ABC社の女性
A guy from my swimming team. 水泳部の男性
(4)名詞を並べるだけの「~の」
「学校の先生」や「車の座席」などセットでよく使われる2つの名詞は並べられるだけのことが多いです。
school bag 学校(の)カバン
train ticket 電車(の)切符
train ticket 電車(の)切符
まとめ
最後に、問題を解いてみましょう。
正しい文章にはOK、間違った文章は直しましょう。(正解は最後)
(1) I tried to close the house’s door.
(2) He met Anthony’s son yesterday.
(3) I borrowed the computer of Miki
(4) He sat in the backseat of the car.
(2) He met Anthony’s son yesterday.
(3) I borrowed the computer of Miki
(4) He sat in the backseat of the car.
■答え
(1) the door of the house
(2) OK
(3) Miki’s computer
(4) OK
(2) OK
(3) Miki’s computer
(4) OK
日本語の「~の」は所有(私の靴)、や場所(玄関のそうじ)、所属(会社の部下)など様々に用途が異なるため、英語の場合すべてに「~’s」を当てはめることができません。
沢山の英語に触れて、どのように「~’s」や「of」が使われているのか意識してみましょう。