私たちにとってはごく普通のスーパーも外国人旅行客にとっては珍しい「海外のスーパー」です。
お目当てのものを購入し、且つ楽しく買い物をしてもらえるよう準備しましょう。
今回は店内で交わされる店員とお客さんの会話を英語でみていきましょう。
1. レジでのやり取りで使う英語表現
英語でのレジ接客表現を見る前に、まずは英語圏での典型的なレジでのやり取りをみてみましょう。日本と英語圏との対応の違いがわかります。
店:Hello. How are you today?
客:I’m good.
-レジ打ち後
店:$65.40. (客がカードを差し出す)
Debit or credit?
客:Credit.
店:Okay just sign here.
客:O.K.
店:Here’s your receipt. Have a good day.
客:Thank you.
日本と英語圏とのレジ接客の違い・ポイント
英語圏でのレジやり取りを見て頂きましたが、日本と大きく違うところはどこでしょうか。
(1)客が言葉を発する
日本で買い物をすると、店員が「いらっしゃいませ」ということはありますが、客側は一言も言葉を発することなく買い物が終了してしまうことも多いです。
英語圏ではHow are you? I’m good. 等のやり取りも挨拶の一部としてなされます。
おしゃべり好きなお客さんと店員との会話のやり取りが続くのもたまに見かけます。
ですから突然、商品購入と関係ない話をしてくるお客さんがいてもごくごく自然。びっくりせず対応しましょう。
(2)カード払いの頻度
日本はまだまだ現金での支払いを好む人が多いですが、海外のお客様はカード支払いを好みます。
カードを差し出すと必ず聞かれる″Debit or Credit?”
Debitだと銀行口座からの引き落としになるので、お店側からパスワードの入力を求められます。
Creditはクレジットカード会社がその場で代わりに支払い、後日カード所有者に請求がくる仕組みです。
お店側からはサインを求められます。
Creditという単語は「信用・信頼」。カード会社が会員を信頼してお金を貸すという仕組みです。
日本ではどちらか聞かれずにEnter your PIN.(パスワードをお願いします)、( sign here.(サインをお願いします)と言われることが多い気がします。
カードを差し出されたら「パスワードにしますか?サインにしますか?」とは言わずにDebit or Credit?と言うほうがわかりやすいです。
(3)客もThank youという
日本ではお客「様」という扱い方が根強い為、会計後にThank youと言うのはもちろんお店側ですが、欧米では客側がThank youというこが頻繁におこります。
袋を渡しても、Thank you. お釣りを渡してもThank you. とにかく、レジを打ってくれたことにThank youというのが礼儀です。
海外からのお客さんにThank youと言わた経験のある人もいるのではないでしょうか。
Thank youに対して、とっさにThank youと返してしまう人を何度か見かけたことがあります。
英語で突然話しかけられると、同じフレーズで応えてしまう、という現象は良くあることのようです。
Thank you.といわれたら笑顔でYou’re welcome. と応えましょう。
例文にあるように、レジでの会話はとてもシンプルです。
難しい長文にする必要はありません。
パターンをいくつか覚えておくこと、そして以上の3点の違いを頭に入れておくと、レジ対応も安心でしょう。
2. 質問にこたえるときの英語表現
スーパーで店員に聞くことといえば、「~はどこですか?」「~はありますか?」がダントツです。
もし取扱いがなければ、「~を扱ってるお店はこの辺にありますか?」まで聞いてくる人もいるかもしれません。
ここでは相手の質問を理解することがまず第一ですが、一番不安なのは英語でうまく説明できるか、対応できるかどうかでしょう。
以下の例文をみてください。
客:Excuse me. Where can I find soy sauce?
店:It’s on this aile, on your left.
客:Thank you. ….and do you have decaf coffee?
店:We don’t. I’m sorry. You may try XYZ store.They might have some.
最初に質問されるときの表現「~はどこにありますか?」ですが、
Where is/are~?が一番シンプルですが、少し強すぎるので
Do you know where ~is/are?やWhere can I find~?と少し丁寧に話しかけてくるかもしれません。
ここではwhereという単語と探しているアイテム名が聞き取れればOKですね。
次に場所の案内ですが、店内であれば、Please come with me.と案内してあげるのが一番でしょう。
もし、すぐに案内できる状態でなければ、Let me show where it is. Could you wait for a second?とちょっとであれば待ってもらうか、I’ll bring someone to help you. と誰か別のスタッフを連れてきましょう。
「~はありますか?」というフレーズもよくきかれるかと思います。
基本はDo you have~?です。
ここでのYouはあなた一人ではなく、お店を指すので、返答するときは″I″ではなく″We”であることに注意です。
一時的に品切れの場合は We are out of ~ at the moment.
取扱いのない場合はSorry, we don’t carry~.となります。
他の店にあるかも、と提案するのであれば、~might have some. やYou could(may)try~.
他店はTheyを主語にします。
最近はよく見かけるようになったdecaf coffee(カフェイン少な目のコーヒー)も日本ではまだまだ扱っていない店も少なくありません。
アメリカなどではコーヒーをセルフで作るような場所では必ずカフェインレスのコーヒーが一緒に置いてあります。この様に母国には当たり前のようにおいてある商品など海外のスーパーでも探すこともあるかもしれませんね。
3. スーパーで使う英単語をマスターする
接客英語はとてもシンプルな文章が多いですが、単語がわからないと理解できません。
スーパーでよく目にするものは英語で言えるようにしておきましょう。
発音は音声のでるオンライン辞書などで必ず確認して下さい。
カート Shopping carts
レジ cashiers
棚 shelves
列 ailes
クーポン coupons
ポイントカード point cards
値引き商品 clearance items
ビニール袋 plastic bags
賞味期限 expiration date
スーパー・レジでの接客英語フレーズ まとめ
レジでの基本動作を英語でシュミレーションしてみましょう。
その時、How are you?と思い切って声をかけてみたり、もしくは聞かれたらI’m good. Thank you, and you? とやりとりができるといいですね。
クレジットカードを差し出されたら”Debit or credit?”
もしかしたら差し出すと同時にCreditと言ってくるかもしれません。そしたらOK, just sign here.です。
去り際にはHave a good day.
こうした英語でのやり取りは、はじめは勇気がいるかもしれませんが、挑戦すればするほど自信につながり、次第に自然にできるようになってくるでしょう。普段の作業のなかで目に入ったものを英語に置き換えてみるのもとても良い練習になります。
普段お客さんから聞かれる質問や、自分が尋ねたことのある質問等も英語ではどういうのか?と疑問に思うところからはじめましょう。