Would / do you mind opening the window?
Not at all.
これと似た文を高校時代に目にした方は多くいると思います。
引っ掛けるポイントとして、mindの答えはNoになると呪文のように覚えませんでしたか?
なぜmindの疑問文はNoで答えるとお願いを承諾する意味になるのでしょうか。
今回は、その理由をmindの意味だけでなく、疑問文の作り方も併せて考えてみましょう。
疑問文の答えdo/doesには意味がある!
例えば、
Do you speak English?
と聞かれて、
Yesであれば、Yes, I do.
Noであれば、No, I don’t.
と答えますね。
当たり前すぎて、あまり考えたことがない方もいるかもしれませんが、この答えのdo/don’tは何でしょうか。
同じ言葉は繰り返さないルールがある!
上記の答えで用いているdo/don’tは言うまでもなくspeak/don’t speakを意味しています。
英語は同じ言葉は繰り返して使わないという原則があります。
例えば、人ならhe/sheを使いますし、ものであればitなどを使いますね。
これらは名詞の変わりをする言葉ですから、代名詞と言われます。
動詞も同様に繰り返し使わずにdoで代用するというルールがあります。
これを代動詞と言います。
日本語でも「する」「やる」がこれに当たる場合がありますね。
当然、この代動詞は元々の疑問文の動詞ありきで、意味が変わりますから、例えば、
Does Kate live in Vietnam?
Yes, she does.
この場合であれば、doesはliveの代動詞です。
主語に併せて、doesに変わっています。
Did you sleep well last night?
No, I didn’t.
この場合であれば、didn’tはsleepの代動詞で、その否定になっていると考えなければなりません。
要するに疑問文の動詞と同じ意味で使うということですね。
mindの意味は元々ネガティブ!
mindの意味を辞書で調べてみると、「気にする」「嫌がる」と行ったネガティブな意味を持っていることがわかると思います。
最初から否定のニュアンスが含まれていますから、
Would / Do you mind closing the window?
と聞けば、直訳の「窓を閉めるのを嫌がりますか?」という消極的な意味から、
Will/ Can you の文よりも丁寧なニュアンスがあることも理解していただけると思います。
mindの疑問文の代動詞もmind=ネガティブ!
Would / Do you mind closing the window?に対して、Yes, I do.と答えた場合、
このdoは代動詞ですから、mindを意味することはもうおわかりいただけると思います。
つまり、
Yes, I mind=はい、嫌がります=窓を閉めたくありません。
となってしまうわけですね。
ですから気にしない場合は、否定のNo, I don’t.で答える必要があるわけです。
さらに、全然気にしませんよ、という気にしない気持ちを強調するために、Not at all.という表現を使うことが多いのです。
代動詞doの役割を考えれば、mindの疑問文の答え方に迷うこともなくなると思います。
英語は同じ言葉は繰り返さず、動詞であれば、doで代用する代動詞という考え方をぜひ覚えてくださいね。
この内容を忘れないように、Do you mind reading this article again?
みなさんの答えはもちろん、
Not at all.ですよね!?