みなさんは今年のクリスマス何をするかもうきめましたか?
日本では11月頃から、クリスマスグッズが店頭を飾りクリスマスソングも聞こえてきます。
クリスマスはもともと、イエスキリストが生まれたことを祝うキリスト教の祝日ですが、日本ではどちらかというと、恋人同士のイベントというイメージが強いようです。
「今年もぼっちクリスマスだよ!」「プレゼント、ネタが尽きた…」
「子供のクリスマス会、当番回ってきちゃった」
クリスマスにサンタが来るあなたにも来ないあなたにも(笑)
ちょっと見方が変わる(かもしれない)海外のクリスマスをご紹介します。
そもそも、クリスマスっていつなの?
日本では、クリスマスイブ(12月24日)の夜がビッグイベントとされることが多いですね。
お仕事がある方はもちろん夜しか時間が取れませんし、お子様がいるご家庭ではなるべく早く帰ってパーティーセットを開けるか、その週の土日にクリスマスを移動するという方も多いようです。
クリスマス後も日本では仕事をして、だいたい28日前後から年末休暇に入るパターンが多いのではないでしょうか。
働き者の国ニッポンらしいといえば、らしいクリスマス。
海外ではどうかと言うと、まずHoliday Saleが始まります。
アメリカの場合、多くの地域では、Thanksgiving Day(感謝祭)が終わるとすぐクリスマスに向けてセールがスタートします。
イギリスやオーストラリアはだいたい12月上・中旬からセールスタートします。
そして、クリスマス前の金曜夜からは、仕事・学校は長い冬季休暇に入ります。
観光地以外の小さな町はお店も閉まり、クリスマス前に大量に買ってきたご馳走を食べて過ごす毎日がスタートします。
都市部ではお店やレストランは開いていますが、事前に予約をしておかないとクリスマスのご馳走を食べ損ねることになるでしょう。
イギリス、カナダ、オーストラリアなど英連邦の国々では、12月26日をBoxing Dayとしてお祝いします。
この日はもともと、地主が農家に来年のための種を渡す日だったそうで、種がBoxに入っていたことからこう呼ばれているのだとか。
Boxになぞらえてクリスマスのプレゼントを26日の朝まで開けない地域もあります。
また、クリスマス前に売れ残っている商品が大幅ディスカウントされるBoxing Day Salesが始まるのも楽しみの一つです。
そして、NewYear’s Eve(大晦日)New Year(元旦)を迎え、国によっては1ヶ月弱お休みというところも。
オーストラリアなどの南半球は夏ですので、ビーチでバーベキューをしたり、ヨットレースを見たり、クルージングに出かけたりと夏を満喫できる休暇です。
なんとも羨ましい限りです。
クリスマスは誰と過ごす?何をあげる?
日本では恋人や友人と過ごすことが多いので、プレゼントも装飾品や素敵なレストランというスタイルが多いようです。
さて、海外では、若い人であれば友達と過ごした後それぞれHome coming(帰省)し家族と過ごすか、ご家庭のある年齢になると家族揃って帰省する場合が多いです。
実家に戻って、親子三代でテレビの前でスポーツ観戦、家族一緒にボードゲーム、遠方に住んでいた叔父叔母も加わってBoxing Day Saleへ繰り出す…などなど、日本のお盆休みに似た家族の時間を過ごします。
プレゼントも、スポーツ観戦チケットや家族で行ける旅行など、一緒に過ごすためのものが多いのが特徴です。
もちろん、特別な相手(旦那さんは奥さんへ)には小さな箱でジュエリーをプレゼントすることもあります。
そして大きな違いが、教会やチャリティーに参加する文化があること。
クリスマス自体キリスト教のお祝いなので当然といえば当然ですが、教会での礼拝やコンサートなどに参加したり、炊き出しやバザーなどのボランティアをすることもクリスマス時期の大切な行事になっています。
ハリウッドのセレブ達がこぞってチャリティーに参加したり寄付をするのも、この時期が多いです。
欧米ではRandom act of kindnessという考え方があります。見返りを求めないで誰かに親切にするということなのですが、この時期は多くの会社や団体、個人が「Random act of kindness」を実践する時期でもあります。
クリスマスのストーリー
クリスマスといえば日本では、子供であれば「良い子にしていればサンタさんから何かもらえる」「ケーキが食べられる」「もしかすると美味しいチキンもいっぱい食べられる」という日。
大人は何とかして(?)「特別な誰かと過ごす」日というイメージですが、海外ではクリスマスにちなんだ面白い逸話があります。
プレゼントをサンタさんからもらえるのは「良い子リスト」に名前のある子供達…というのは多くの国でも同じですが、「悪い子naughty(どちらかというといたずらっ子のイメージ)リスト」に名前がある子供がもらうものもあるのです。
それが…
石炭!?
下げておいたクリスマスの靴下にプレゼントではなく炭が入っていたら、それこそ本当にヘソを曲げてしまいそうですが…。
そして、サンタさんへのお礼も国によって違います。
ミルクとクッキーを置いておく習慣がある国はアメリカです。朝起きて、かじられたクッキーと飲みかけのミルクを見て大興奮する子供の動画もクリスマス後にはぐんと増えます。
これはもともと、子供達に奉仕の心を教えるために始まったそうなのですが、何とアイルランドではギネスビールとクッキー、イギリスやオーストラリアではシェリー酒とミートパイをサンタさんに置いておく習慣があり、サンタさん(の手伝いをする人たち)の気持ちが伝わってくるようです。
そして有名なヤドリギとキスの逸話も外せません。
ヤドリギmistletoeは愛の象徴とされる植物で、クリスマスにヤドリギの下にいるカップルはキスをする、キスをすると恋が実るなどと言われています。
キスといえば、大晦日のカウントダウンにもキスをする習慣があります。
アメリカのタイムズスクエアカウントダウンに集まる人たちの映像を見るとあっちもキスこちらでもキス。
平和っていいですねぇ。
日本と世界のクリスマス:まとめ
クリスマスにまつわる日本と世界の違いをご紹介しました。
国、季節、習慣は違っても、誰かを大切に思うLOVEがメインのイベントであることは万国共通です。
今年も、みなさまのクリスマスがあたたかいLOVEでいっぱいの平和なものになりますように♪