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こんにちは。英会話ビギンです。
生徒さんからこのようなご質問をいただきました。
「can’t の t がうまく聞き取れなくて、You can と言われているのか You can’t と言われているのかわからないんです。どうやったら聞き取れるようになりますか?」
「ビニールハウスって英語でgreenhouseって習ったのですが、緑の家green houseと区別するときはどうすればいいのでしょうか?」
実はどちらの質問もイントネーションで解決できるのです。
英語にはある程度のイントネーションパターンがあり、それによって聞き手はより理解しやすくなります。
また、イントネーションによって伝達内容が左右されることもあります。
(この先は、わかりやすくするため、強く読む箇所を太字にします)
もうひとつ、よくいただくご質問が、下記2つの違いです。
(ユキです。英語講師ですが、イギリス人講師ではありません。)
上記の文ではイギリス人の~、をわかりやすくするためBritishと言うことも多いですが、イントネーションのみで伝わる情報が違う一例です。
(この2つの違いについては、後ほど解説いたします)
ではまず、冒頭にあげた生徒様の質問についてみてみましょう。
(1) can か can’t かの違い
これは、イントネーションではっきりと違いをつけましょう。
■肯定文は動詞を強く(もしくはswiiiimと少し伸ばし気味に読む)
She can swim.
■否定文はcan’tを強く(もしくはcaaaantと少し伸ばし気味に読む)
She can’t swim.
この強弱さえはっきりしていれば、t をはっきりいわなくとも否定文にきこえます。
彼女泳げないよ。
声に出して練習してみましょう!
電車間に合わないなら5時集合でもいいよ。
強く読む単語はゴムを伸ばすようなイメージで読むのがコツです。もう一文読んでみましょう。
私の犬リードなしで散歩していいよ。遠くへいけないから。
では、次のご質問、(2) 「green house」について。
greenhouse(ビニールハウス)とgreen house(緑の家)の違い
greenとhouseはセットで1つの単語なのか、別々の単語なのか・・・・を考えます。
hotdogの様にひとつの単語として成り立っている場合、ふつう頭にアクセントがきます。
ホットドッグ2つ買ってきたよ。
例えば、hot(人気のある/セクシーな/熱い) と dog(犬)を別々にしてみると・・・、
セクシー犬2匹買ってきたよ。
ちょっと変な文になりました。
食べ物を売っているお店の前で「犬」と判断する人はいないと思うので大丈夫でしょうが、後ろにアクセントをおくと、この様に聞こえることになります。
声に出して練習してみましょう!
私の家が向うにみえるよ。あの白い家の隣だよ。
You can see the President at the White House.
ホワイトハウスで大統領が見れるよ。
I don’t like dark rooms.There might be a spooky ghost.
暗い部屋はいやだな。怖いお化けがいるかも。
I don’t like the darkroom. It always stinks.
あの暗室(写真現像用の)いやだな。いつも臭うよ。
では、3つ目のご質問についてです。
English teacher は「英語の先生?」「イギリス人の先生?」違いは何?
私は英語の講師ですが、イギリス人の講師ではありません。
English teacherはEnglish(英語)+teacher(教師)の複合名詞でセット扱いにするので、「英語の教師」という意味です。前にアクセントをおきます。
English teacherはEnglish(イギリスの・イギリス人の)+teacher(教師)という通常の形容詞+名詞の組み合わせなので、後ろの名詞にアクセントを置き、「イギリス人教師」という意味になります。
私は日本語講師です。
科目・分野の場合はセット扱いなので前にアクセント(a history teacher, an English book等)
私は日本人講師です。
国籍の場合、後ろに続く名詞にアクセント。
声に出して練習してみましょう!
彼はアメリカ出身のフランス語の先生です。
She is a French teacher from Paris.
彼女はパリ出身のフランス人の講師です。
まとめ
スピーキングを苦手とする人は多く、どうしても話す練習のみを重視しがちですが、スピーキング力アップにはリスニングが必須です。
特にイントネーションやアクセントは文字を見ただけではわかりません。
イントネーションは何気に大事である、ということだけでも頭の片隅に置いておいてください。
今後の英語学習においても、音源や相手の英語のリズム、アクセントなどをマネしていきましょう。