「1人で住んでいます」といいたいときは、「I live by myself.」となります。
しかし、非常に似ている表現で「I live on myself.」という場合もあります。
この2つの意味の違いがわからない!
という声をいただきましたので、今回はby myself「自分で」 と on myself「自力で」の
意味を把握し 違いに迫り、みなさんが『自分で 自力で』これらの使い分けができるよう展開していきます。
まずは、by myself と on myselfの意味理解から!
最初に 双方が持つmyselfの意味を確認してみましょう
次はmyself の直前の by on(前置詞)の意味確認
onは「~に基づいて」「~の上に乗って」
ここで直訳すると、
by myself=私自身によって 私によって
on myself=私自身に基づいて 私に基づいて
直訳を元に 聴きやすくした基本の意味は
on myself=自力で
となります。ここからは例文で見ていきます。
注目箇所は、by myself on myselfとその前に来る詞(動詞)です。
(二つの違いを濃く出せる動詞live doを選出しています)
【例1】live=住む 暮らす 生活する
「私は(自分)一人で住んでいます」
=『住んでいる状態が 一人であるということ』をメインで押し出しています。
「私は 自力で生活しています」→「私は 自活しています」
=これは『自分の生活を 自分の経済力に基づいてまかなっている。経済的に自立している』
ということをメインに押し出します。
【例2】did=do(行う する)の過去形
「私はそれを一人でしました」
=それをした状態(背景)が 一人だったということがメインで伝わります。
「私は自分の力でそれをした」
=自分の力で(自力で)したということがメインで伝わります。
いかがでしょう。
まとめ
「自分で」「自力で」という表現には 何かの行動が伴っているので(自分で作った 自力で成し遂げた など) 行動の意味つまり 一緒に使う動詞を顧慮に入れ 使い分けます。
では英作にチャレンジし 答えを確認します。
■英作
(1)(他に 自分以外誰もいない状況で 一人で)「私は一人で夕飯を作った」
→I made dinner by myself.
(2)(誰にも頼らないで自分の力で)「私は 一人で夕飯を作った」
→I made dinner on myself.
■確認
(1)も(2)もは 一人で夕飯を作ったことには変わりありません。
どのような状態の一人なのか、に違いがあります。
(1)は 背景に自分以外の誰もいない一人
(2)は 頼らず自分の力で作った、という一人
また、byには「手段」を表す意味があり
onには「~の上に乗っかって」という意味があります。
on myselfは「自分自身に乗っかって」→「自力で」というニュアンスで捉えてもいいでしょう。
いかがでしたか。
混同しやすいby myself on myself
これらの適切な使い分けポイントは
『 byとon の意味理解』
『その文で使う動詞にはどちらが適切か(動詞との兼ね合い)』に気をつけてみましょう。