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「イオン」のAEONは、
大手スーパーマーケットや英会話スクールの名前にもなっていますが、
以前からこの意味が気になっていた、
という方も多いのではないでしょうか。
AEONはラテン語で
「無限」「永劫」「永遠」を表します。
企業名にするにはとても良い意味合いを持っていますね。
でも、aeを「イー」と発音するのは、
英語ではほとんど見られません。
これはラテン語系で見られるものです。
古代ギリシャの寓話作家の「イソップは」Aesopと綴ります。
ローマ皇帝の「カエサル」はCaesarと書きますが、
英語では「シーザー」と読みますね。
大手スーパーマーケットの「イオン」の綴りにも注目してみてください。
始め、このロゴを見たときは、
IEのIが斜めにEに重なっているのかと思いました。
でも、実際は、AとEが合体した文字になっています。
(この文字が私のパソコンで表記できないのが残念です。)
これは、ラテン語やギリシャ語に用いられた合字です。
このスーパーの看板を見るチャンスがありましたら、確認してみてください。
ラテン語由来の英語を挙げてみます。
a.m.(ante meridiem)
p.m.(post meridiem)
B.C. (Before Christ)
A.D.(Anno Domini)
v.s.(versus) など、まだまだたくさんあります。
なぜ、ラテン語が英語に入り込んでいるのでしょうか。
ラテン語とはローマ周辺の言語で、
これがローマ帝国に広まり、
キリスト教会ではラテン語を使うようになりました。
中世の聖書はラテン語で書かれていました。
この教会のラテン語が学問の言語となり、広まっていきました。
その後、様々な変遷を経て今の英語があります。
(このあたりは詳しく書くと引かれてしまうくらい
長い変遷がありますのでやめておきます)
では、ラテン語で表記するものの意味当てクイズです。
(またまた、突然始まってしまいましたね♪)
次の表記はラテン語由来のものですが、意味は何でしょうか?
1. lb.
2. cf.
3. etc.
4. i.e.
5. %
では、解答です。
1.は重量単位の「ポンド」poundです。
これは、古代ローマの重量単位libra(天秤)から来ています。
2.はconferの略で「~と比較する」「~を参照する」という意味です。
辞書を引くとこの表記がありますが、後者の意味です。
3.はet ceteraの略で「~など」という意味です。
これは私たち日本人もよく使うおなじみの表記ですね。
4.はid estの略で「すなわち」「言い換えれば」の意味です。
5.はおなじみですね。per centです。
perは「あたり」centは「百」です。
ラテン語由来の言葉がたくさんあることがこれだけ見ても分かりますね。