音楽留学は、自身の音楽性を大きく広げられる、音楽家なら誰でも一度は夢見る選択です。
音楽留学は海外での生活になりますので、音楽の勉強にプラスして語学の勉強が必須になります。
先生やクラスメイトとの会話はもちろんのこと、現地での衣食住、アルバイトを探す、銀行の口座を作るなど、海外で生活するために多岐に渡る英語力が必要になります。
海外で音楽を勉強する、という素晴らしい機会を最大限に活かすためにも、英語の基礎知識にプラスして、海外生活で想定出来る様々なシーンを日本にいる間にシュミレーションしながら英語準備をすることはとても大切です。
このページでは、「音楽留学をしたい音楽家/音大生の方が知っておくと便利な英語・音楽用語のご紹介」と、「音楽留学をしたい音楽家/音大生のための英語準備レッスンのご案内」をしています。
音楽留学をしたい音楽家/音大生が知っておくと便利な英語と音楽用語
音楽留学と言っても、専攻がクラシックなのか、ポピュラーなのか、ジャズなのかによって、音楽用語の使い方は異なります。
このコラムでは、ニュートラルにどのジャンルでも使える言葉、また留学先で役に立つ学校内での英語表現にフォーカスしてご紹介します。
「音楽留学する」を英語で言うと?
留学するを英語で言うと、study abroad です。
音楽留学すると言う場合は、study music abroad となります。
もしもロンドンへ音楽留学するとしたら
I’m going to study music in London.
と言う言い方が良いでしょう。
または大学の名前が分かっている場合は
I’m going to _______ University in NYC to study music.
という言い方が出来ます。
楽譜にまつわる英語
音楽用語や演奏記号(musical notation)は、英語も日本語も呼び方が共通な場合が多いので、それほど困る事はありません。
音譜、休符、付点、小説を英語で
4分音符/休符 = (a) quarter note/quarter rest
音符は可算で表現しますので数によって__notesと複数にします。
2分音符/休符 = half note /half rest
全音符/休符 = whole note/whole rest
8分音符/休符 = eighth note /eighth rest
16分音符/休符 = sixteenth note /sixteenth rest
3連符 = triplets
付点 = dotted (付点8分音符はdotted eighth note)
小節 = measure/ bar
例)Can you play the triplets of measure 8 a bit softer?
8小節目の3連符、もう少し弱めに弾いてくれる?
拍子を英語で
拍子 = meter
拍子記号 = time signature
4/4拍子 = four four time
3/4拍子 = three four time
2/4拍子 = two four time
6/8拍子 = six eight time
例)Be careful! The meter changes from four four to four two at the ending part.
気をつけて。エンディングで4/4から2/4に変わるから。
★上記以外にも自分のジャンルに必要な音楽英語はネットや本で調べる事が可能です。
それらをセンテンスに盛り込む練習もしておくのが良いでしょう。
音楽留学の学校入学手続きで必要となる英語リスト
アメリカの某音楽大学のwebsiteにある学校関連の英単語をまとめてみました。
(国や学校によって意味は若干異なる場合があります)
Degree = 学位
Bachelor(‘s degree) = 学士
例)B.M = Bachelor of Music(音楽学士)
Master(‘s degree) = 修士
例) M.A = Master of Arts(文学修士)
Certificate = 履修証明書
Diploma = 修了証書
Undergraduate = 在校生、今現在コースを勉強している学生
Graduate = その学校に於いてのコースを修了し、degreeを持っている卒業生/院生
Faculty = (往々にして)教授団のこと
Department = 学部
Basic/Intermediate/Advanced/Master=楽器やその他のスキルレベル
(Basic = 初心者 / Intermediate = 中級 / Advanced = 上級 / Master 最上級 = (時に師範級))
Tuition/fees = 学費
Semester = 学期
Open house/Campus tour = 学校見学
Application process and deadlines = 願書の出し方と締め切り
Resources = その学校における教育資料など
★これらの言葉使いは学校によって国や学校によって異なる場合があります。
音楽留学での専攻例
Major = 専攻
Minor = 副専攻
音楽大学のMajorにはそれぞれ専攻する楽器の他に下記のようなものがあります。
Composition = 広義における作曲
Song Writing = 作詞作曲など
Music Education = 音楽教育
Film Scoring = 映画、テレビ、劇、ゲーム音楽など商業ベースの音楽の作編曲と指揮など
Music engineering and production = 音響始め音楽現場のテクニカルなシステムとトータルのプロデュース能力を学ぶ
Music business/management = 音楽ビジネスの基本や法や経済、アーティストをマネージメントするスキルを学ぶ
★学校によって様々ですのでwebsiteのMajors/Minorsのページをチェックしてみましょう。
例)There are a lot of interesting undergraduate programs at ____ college.
I’ll be majoring in composition and I’m sure the programs will be very helpful to get B.M.
音楽留学時のクラスメートとの英会話例
音楽で使う英語も生活英語もどちらも英会話の基礎の上に成り立っているもので、基礎力があればインプットしたボキャブラリーを応用することが出来ます。
音楽に例えると、譜面やコードの仕組みが分かっていれば、新しい音楽の理解力と応用力が高まるのと同じです。
音楽留学をしたときにクラスメートと話す会話例を見てみましょう。
日本からの留学生 ドラマーKenta とクラスメイトのJudyとの会話です。
Kenta: Do you know the due date for this assignment, Judy?
この課題の提出期限っていつか知ってる?
Judy: Yes, it’s tomorrow! I’ve already finished, have you?
明日よ。私はもう終わったけど、やってないの?
Kenta: Oh, no…I’ve completely forgotten about it…..
まずい、、、すっかり忘れてた。
Judy: You can work on it right away.
今すぐ取りかかれば?
Kenta: I can’t! I have a gig at CC club in Soho tonight.
今日はSohoのCC Clubでライブだから出来ないんだ。
Judy: Do you need me to fill in, if you like?
もし良かったら代わりに叩こうか?
Kenta: Seriously? I owe you for that.
マジで?恩に着るよ。
Judy: But it depends on the type of music. I’m not very good at sight reading or improvising.
でも音楽のタイプによるよ、私初見と即興演奏があまり得意じゃないから。
Kenta: No worries, it’s all three chord blues.
心配ないよ、全部3コードのブルースだから。
Judy: That’s great! Go home and finish your assignment. You need to write 20 page charts.
じゃあ良かった。帰って課題やった方がいいよ。20ページの譜面書かないといけないやつだよ。
Kenta: Oh, just one more thing. Your fee will be £80 tonight. Is that OK?
あ、も一つだけ。今夜のギャラは80ポンドだけど大丈夫?
Judy: £80?That’s a lot of money. I owe you for that!!
80ポンドももらっていいの?こっちこそ恩に着るわ。
kenta: I might pop in if I could finish my charts quickly.
もし譜面が早く終わったらちょっと顔出すかも。
Judy: Sure! Good luck!
うん、頑張ってね。
黄色のマーカーがひいてある文字が音楽関連・学校関連のキーワードです。
決して難しい会話ではありませんが、キーワードをセンテンスに組み立てるのには文章構築力が欠かせません。
また、音楽関連や学校関連の用語は出発前にある程度覚えておくことで、学校生活で余裕を持って対応できます。
音楽留学英語準備レッスンでは、基礎文法力を養い、シチュエーションに沿ったセンテンスパターンを繰り返し応用させてロールプレイで留学に必要な英語を練習をします。
音楽留学をしたい音楽家/音大生のためのマンツーマン英語準備レッスン
音楽留学をしたい音楽家/音大生の方で、このようなご希望をお持ちの方向け英語準備レッスンをご提供しています。
(対面またはオンラインレッスン60分2500円都度払い。入会金・月会費別途)
音楽留学をしたい音楽家/音大生ためのマンツーマンレッスンが選ばれる理由
音楽留学に必要な英語シーンを想定したカスタマイズレッスン
音楽留学をするにあたり、「音楽を勉強するために必要な英語力」を養う必要があります。
ジャンルや国によって、音楽用語や校内での言葉使いの違いはありますが、英語レッスンでは生徒様それぞれが必要となるシチュエーションにあわせたカスタマイズを行い、実践的かつ応用できる英語を勉強します。
また基礎文法と同時に「まる覚えして使える英語」のインプットも積極的に行います。
例)
・先生から言われたことが分からなかった時に、どのように聞き返すか、のヘルプワード
・クラスメイトに助けを求める時のヘルプワード
・ステージ上のMCで使えるワード
・共演する仲間に声をかけるワード
知りたい部分、分からない部分は日本語で説明が出来る日本人講師だからこそ、時間短縮が出来て、効率よくレッスンを受けることが出来ます。
留学する国、学校の情報なども共有しながら、音楽留学出発前の英語準備をサポートします。
音楽業界に精通しているプロの日本人英会話講師のマンツーマン指導
発音とニュアンスを感覚的にコピーさせる事の多いネイティブ講師と違い、日本人講師は効果的に日本語を使いながら英語を理論的に導入するので、一時的ではない永久的に使える知識とスキルをしっかりと身につけられます。
また、音楽業界に精通しているプロ日本人講師が担当するので、音楽的な視点をメインに、生徒様のレベルに合わせた効果的な英語の学習方法を教えてもらえます。
ネイティブ講師にありがちな、単なる英会話の練習や感覚的な歌の指導ではなく、英語と音楽を組み合わせたきめ細やかなマンツーマン英語指導が受けられます。
オンラインレッスン60分2500円の低価格、都度払いで続けやすいシステム
音楽と英語の両方のスキルアップをかなえる、プロ日本人講師のマンツーマン指導が、60分2500円の都度払い。
音楽と英語を組み合わせたレッスンの相場は、60分7500円~なので、市場価格の3分の1。
圧倒的に低価格の料金体系です。
音楽留学をしたい音楽家/音大生のための英語準備レッスン事例
アメリカの音楽カレッジで一年間Jazz Compositionを学ぶための英語準備(30代男性ミュージシャン)
どんなご希望?
短期留学なので、現地で出来る限りの吸収をしたいと思っている。
出発前に基礎英語力と音楽用語、生活英語などを学びたい。
レッスン内容
(1) ご本人の英語力をチェックし、会話ベースのテキストを導入
(2) テキストで基礎文法を学習
(3) テキストの学習テーマをそのままに、シチュエーションを音楽カレッジに置き換え、音楽用語を組み込みながらセンテンスを作る
(4) 現地で想定されるシチュエーションについて、日本語で大まかな流れを作り、英語のロールプレイ練習をする。流れを掴めたら可能な限りシチュエーションを拡げて、ロールプレイを発展させる
(5) 次回のレッスンでもう一度同じロールプレイを流して練習することで更なるインプットと定着をする
(6) 毎回レッスンの最後15分で「部屋を借りる」「家賃を聞く」「楽器店で探しているものを買う」「デリバリーを頼む」など、海外生活英語のシチュエーションを練習する
Option:日々心に浮かんだ英語に対する疑問を全てノートに書いておいてもらい、一つひとつ理解、解決しておく
担当講師
オンライン
90年代に2度のバンドメジャーデビューを経て2000年以降フリーランスベーシストとして様々なアーティストのツアー、ライブサポート、レコーディングに参加する。
同時に2000年より自身のベーススクールを開講、トレーナーとして後進の指導にあたる。また教則DVDも多数リリース。
演奏に加え、語学力を生かして英語を歌うシンガーの発音指導、作詞ディレクション、ミュージシャンのための基礎英語のトレーニングも行う。
2010年より2年に一度、English&Music共にアップデートの目的でロンドンへ里帰りをしている。
音楽留学をしたい音楽家/音大生のための英語指導を受けた生徒様の声
音楽留学にかかる費用を考えると、とにかく現地では最大限に音楽を学ぶ事を考えたかったので、英語力を日本にいる間に上げておけた事は大正解でした。
クラスメートの話すハイスクール英語にはまだまだ着いていけませんが、授業で分からない部分の聞き返しや、自分の意思を明確に伝える事は出来ているのでまずまずの滑り出しです。