毎日たくさんの生徒さんと接して思うことがあります。
勉強を継続させるために一番大事なもの1つをあげるとしたら、
それは、
「Motivation=動機」
であるということ。
勉強する動機、理由がなければ絶対に勉強なんてできないんです。
子供がいやいや勉強をして、そのうち嫌いになってしまうのも、
そこに動機がないからです。
さて、ちょっと難しい話になりますが、
言語学習の動機は大きく分けて2つの種類に分かれます。
■Integrative Motivation
Integrativeとは、動詞Integrate(集約する、統一する)の形容詞です。
これは、言葉や言葉が話される文化、それを話す人々などとの
コミュニュケーションを深め、自分自身の人間性を高めたい、という気持ちです。
例えば
・旅行に行きたい
・外国人と話せるようになりたい
といった理由で英語を勉強しようと思った方は
この種類のMotivationを持っているといえます。
それに対して、
■Instrumental Motiavtion
というものがあります。
Can you play any musical instrument? (何か楽器を演奏できますか?)
などというときに使うInstrument(道具)の形容詞ですね。
これは、よりよい仕事や地位を獲得するために勉強する、ということです。
つまり、言葉=道具 ととらえることですね。
例えば
・TOEICでよい点数をとりたい
・転職をするために英語を勉強したい
といった方は、このMotivationが強いといえるでしょう。
皆さんはどちらのタイプの動機をおもちですか???
さて、ここからが今日の本題である
『やる気をひきだす目標の決めかた』につながる話です。
結論から申し上げます。
やる気を継続させるためには、自分の持つMotivationとは
「違う」種類のMotivationをもってください。
それは何故でしょうか。
この2つのタイプのMotivationにはそれぞれよい点と悪い点があります。
Integrative Motivationをベースに勉強されている人は、
それを達成した後に『楽しさ』が伴います。
例えば、自分のいきたい国にいける、
いろいろな人と話ができる、など・・・・・・
しかし、この種類のMotivationは継続しない事が多いのです。
その最大の原因は、
形にならないものをはかる=上達の度合いがわからない
ということにあります。
ですから、こういったMotivationを持たれている方は、
定期的に [目に見える] 形の目標を設定される事をお勧めします。
具体的には、
・次の英検で2級合格を目指す
・TOEICで650点突破する
などです。
しかし、あくまでも[楽しさ]を追求しての勉強ですから
自分を追いこむ目標は禁物ですが。
逆に、試験突破を主な目的としているInstrumental Motivationを持つ方は、
勉強に煮詰まってしまいがちです。
必要以上のプレッシャーは、決して良い方向には進みません。
また、それが達成されなかったときの挫折感を感じすぎてしまう、
というのも良くない現象です。
Instrumental Motivationを持っている方は、生きぬきの方法を考えましょう。
例えば
・音楽を聞いてリスニング力を高める
・マンガから単語を勉強する
・映画のストーリーを英語で楽しむ
など、楽しい方法から勉強できる方法を見出しましょう。