Q:どんなレッスンをされていますか？
1時間のレッスンの基本構成は以下の通りです。
・00:00～00:10： 英語のみの会話（挨拶・最近あったできごと・天気・体調などの日常会話）
・00:10～00:15： 会話のフィードバック（日本語で説明し、必要であれば発音・文法などの修正）
・00:15～00:50： その日の主題レッスン
・00:50～01:00： まとめ（質問・次週への課題など）
以上はあくまでも基本構成であって、生徒さんそれぞれのレベルや目的にあわせて、構成を変えたりします。
・超初級者： 英語のみの会話はせず、英語の基本文法と発音にフォーカスします。
・初級者： 基本文法を習得できた段階で、英語のみの会話を導入します。語彙を増やし発音・聞取り・読取り・作文などの練習を増やします。
・初中級者： より複雑な言い回しなどを取り入れて、自己表現の練習をします。語彙も引き続き増やします。
・中級者： 英語の題材（歌詞・雑誌・新聞・本など）を使い、表現や語彙、そして自分の意見を言う練習を盛り込みます。
テキストは初中級者までの方は、SIDE BY SIDE、またはBASIC GRAMMAR IN USEを使用します。レッスンはテキストの中に出てくる表現を使いながら、会話する形式で進めます。出てくる基礎文法がまだ身についてない生徒さんには、そのルールを日本語で説明します。
テキストの他には、私が用意するプリントを使います。英会話を勉強するにあたり、必ず覚えていただきたい事を書いてお渡しします。宿題としてそのプリントの内容を覚えていただきます。語彙の勉強は、生徒さんに単語帳を作っていただきます。形式はお任せします。
得意な分野は、発音指導です。留学時代にどうやったらネイティブの発音に近づけるのか、自身で研究した口の開け方や舌の動かしか方を 時には鏡を使って行います。文法については、名称を覚えるのではなく、使える英語を体得することを目的にし指導します。
Q:これまで教えた経験の中で一番印象に残った出来事は？
専門学校で講師をし始めの頃、授業は講師任せでしたので、授業内容や構成をずいぶんと模索しました。初めは文法の説明などをしていましたが、大勢の生徒の目がだんだん下を向き、
注目を失っていくのがまざまざと感じられました。それから、もっと実生活で使える英語や、生徒さんが自身を置き換えて考えられる内容にし、私が体験したアメリカ生活の話を交えながらの授業に変えたら、たちまち皆が顔を上げ、目を輝かせて授業を聞き、参加してくれるようになりました。その変化が今までで一番印象に残っている出来事です。
Q:レッスンで心がけていることはありますか？
まず、どの生徒さんに対しても、英語を学ぶ楽しさを実感できるレッスンを心がけています。何を勉強するにしても、「楽しい」や「面白い」という実感がないと、せっかく目的があっても、勉強が長続きせずに終わってしまうと思っているからです。そのために、英会話のレッスンは生徒さんの好きなものや、興味のあるもの、携わっている仕事などを主題にして進めることが多いです。
Q：講師をしていてよかったなと思うことはなんですか？
以前、義務教育の英語の授業で英語が大嫌いになった生徒さんをプライベートレッスンで教えていたことがあります。初めは「英語ができない」を連呼していたのですが、レッスンを重ねるごとに「英語っておもしろい」と連呼するように変わられました。やはり、私を通して少しでも「英語って面白い」とか、「英語で自分の世界が広がった」と思っていただけると、教えていてよかったなと思います。
Q：ご自身はどうやって英語を身につけたのですか？
小学生の頃からアメリカ留学を夢み、高校3年間と大学4年間をアメリカで過ごすことが叶いました。 日本に在学中から英語は大得意でしたが、向こうに行ったらちんぷんかんぷん。
日本で習った「正しい文法の英語」を話しても、全然わかってもらえなかったのがショックで、まずは発音をマスターするべく、日々どうやったらネイティブの発音に近い音が出せるのか研究していました。ネイティブの真似をして、覚えた単語を使ってみて、失敗を重ねながら身につけました。
Q：英会話上達のコツがあれば教えてください。
最初はとにかく基本文法を覚えること。単語も1度にたくさんはムリですが、1日数個なら覚えられるはず。英語圏に住んでいれば嫌でも毎日英語に接せられますが、日本では努力なしではできません。それでも日本は英語が日常生活に散りばめられています。それを活用するなど、無理なく続けられるように日々の地道な努力が大切だと思います。
Q：これから英会話をはじめようと思っている生徒さんへ一言！
今や英語は世界の共通語。アジアでも他国間では英語が使われることが多いです。外国の方々とは英語がしゃべれなくてもコミュニケーションはもちろん取れますが、使えればもっと
世界が広がるはず。私も最初から話せたわけではありません。なので始めたばかりの苦しみはわかるつもりです。勉強は苦しいこともあるけれど、一緒に楽しみながら英会話を始めてみませんか？